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ガッチャマンであってガッチャマンでない「ガッチャマンクラウズ」の大胆な試み

2013年8月2日 11時00分 ライター情報:たまごまご

元祖と全然違う。『ガッチャマンクラウズ』は何から何まで型破り。それでいて元祖のネタも盛り込まれているこの不可思議アニメ、一体なにがすごいのか徹底紹介。

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今年はタツノコプロ50周年。
『科学忍者隊ガッチャマン』が1972年放映なので40周年越え。
ということでTVアニメ『ガッチャマンクラウズ』が放映されています。

ガッチャマンつうたら、大鷲の健とか、白鳥のジュンとかねえ。科学忍者隊で火の鳥じゃないですか。
それの現代版なんだろうな、空の彼方に踊る影で、地球はひとつだよな、と思って見た第一話。

金髪の少年? やたら文房具フェチの少女?
パンダ? オカマ?
常に水着の少女? 生活密着型のネットワークシステム?
そもそも……戦ってない?

……なんだこれ!? 「ガッチャマン」っていう単語は確かに出てくるけど、ガッチャマン的なことしてないぞ。
しかも色がとにかくド派手。僕の知ってるガッチャマンと違う。
これは……一回ガッチャマンであることを忘れよう。
このアニメの何がすごいのかちょっとあげてみます。

1・型破りヒロイン、一ノ瀬はじめ
今回の新ガッチャマン、根本からひっくり返すのが主人公の少女、一ノ瀬はじめ。
この子が、割と成り行きで「ガッチャマン」になるんですが、戦うとか、そういうことを全然考えていない。
先輩は戦おうとするのですが、彼女は戦いません。ひたすら破天荒。

先輩と一緒に戦っている最中、敵(?)を「なんか違う」といって逃がす。
消防署の所長や立川市の市長から子供まで、みんなマブダチ。
通学路を暴走する車を「病人が乗ってたかもしれないっスよ?」飄々と肯定。

ポジティブという領域を超えています。この子が正しいかどうかは、見てもらう以外ないです。
ひとつ言えるのは、バカではなく、彼女なりの論理行動に基づいて動いているということ。
それは「何とでも分かり合うことはできる」というもの。
どんなものでも、視点を変えたら世界は違って見える。それを常に体現します。

どちらかというと先輩のカタブツ目線の方が、いわゆる「一般常識」に近いのですが、いつもはじめちゃんに言いくるめられるので不思議な気持ちになります。
世の中はマルかバツかの「解答」だけはなくて、もっと曖昧で感覚的なもので、そのファジーな部分で分かり合える、という彼女の言動。見ていると驚かされることばかりです。

2・敵がいない
「我々は日々敵と戦っている」。
先輩をはじめ、ガッチャマン……にあたる謎の組織は、メスと呼ばれる「混乱・滅茶苦茶」な未確認生物と戦っています。
それが人間社会に被害を及ぼすからです。「善」に見えます。
しかし、はじめちゃんは、「何か理由があるかもしれない」という考え方で、どう出会えるかを考えて行動します。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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