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「ぷよぷよ」のアルルやシェゾの原点。伝説のゲーム「魔導物語」復刻の今、明かされる創作秘話

2014年10月7日 10時30分 ライター情報:青柳美帆子

コンパイルの名作ゲーム「魔導物語1-2-3」(MSX2/PC-9801)「魔導物語A・R・S」(MSX2)「魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE」(MSX2・ディスクステーション収録)がWindowsで復刻! 「魔導物語」はどのように生み出されたのか?

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コンパイルの「魔導物語」シリーズがWindowsで復刻される。題して「魔導物語 きゅ〜きょく大全 1-2-3&A・R・S」、収録タイトルは「魔導物語1-2-3」(MSX2版・PC-9801版)、「魔導物語A・R・S」(PC-9801版)、「魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE」(MSX2版・ディスクステーション収録)。
「魔導物語」は、パズルゲーム「ぷよぷよ」の元になったRPG。アルルやシェゾ、ルルーやサタンは、もともと「魔導物語」に登場していたキャラクターだ。

「魔導物語」シリーズは、1989年のゲーム「魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE」から始まる。企画・監督・脚本は当時コンパイルに勤めていた米光一成だ。地下牢にとらわれた魔術師の女の子が、銀髪の魔導師や「サタン」と名乗る謎の魔族を倒して迷宮を脱出するRPG。
この作品をベースに作られたのが、1990年のMSX2版「魔導物語1-2-3」。1991年にはグラフィックや演出をリアル(?)にリメイクしたPC-9801版も発売された。
そんな「魔導物語」の創作秘話を、米光は『ゲームシナリオを書こう!』で紹介している。

「魔導物語」が生まれた1980年代は、「ハイドライド」「ドラゴンクエスト」「イース」「ファイナルファンタジー」といった名作RPGが立て続けに生まれているころだった。

〈そうなると、つまらない作品もどんどん出てくる。
 広告もひどかった。
「マップが百五十画面以上! 登場モンスター二百種以上! 二十種のパラメーター!」と意味不明な数字合戦。
(中略)
 マップが広いのは自慢じゃないし、モンスターが多ければいいってもんじゃない。何かの数を競って大きくしても意味がない。
 面白さは、もっと違うところにあるんだ。
 その腹立ちが、広告ページを妄想させた。
「マップは狭い! 登場モンスター少数精鋭! BGM三曲くらい!」
 広大な世界ではなくて、小さいけれど楽しい世界を舞台にしたRPGを作ろう。
 それが、最初のきっかけだ〉

きっかけはまだまだある。サンプリングという技術、女の子を主人公にしようと思ったこと、早川浩の『RPG幻想事典』、残りHPをあいまいな表現にする「ファジーパラメータ」……さまざまなアイデアがつながって〈背筋に電流が走る〉。

〈女の子を主人公にして、世界は救わない。しもやけになったから薬を取りにいくとか、そんなの。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

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