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「驚くことに『進撃の巨人』にそっくり」使徒が人を食う「エヴァ」幻の劇場新作を庵野秀明が語る

2014年10月28日 10時50分 ライター情報:青柳美帆子

10月27日、TOHOシネマズ日本橋で「庵野秀明の世界」として「新世紀エヴァンゲリオン」旧劇場版が上映された。上映終了後、庵野秀明と氷川竜介によるトークショーが行われ、「トップをねらえ!」「不思議の海のナディア」「エヴァ」と「監督としての庵野」がみっちり掘り下げられた! 左:庵野 右:氷川

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「そもそも、監督になろうとは思っていなかった。僕はナンバー2でうまくいくタイプ。責任感があんまりないから、今はものすごくムリして維持している。監督の役目は責任をとること。アニメの監督は『OK』と『もう1回』さえ言えれば誰だってできますよ、ホントに」

現在開催中の第27回東京国際映画祭では、「庵野秀明の世界」と称した大型特集上映会が行われている。「新世紀エヴァンゲリオン」の監督・庵野秀明のさまざまな作品を大スクリーンで上映し、終了後に本人とアニメ・特撮研究家の氷川竜介の2人に1時間トークしてもらう……という企画だ。
4日目にあたる10月27日に上映されたのは「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2」「Air/まごころを、君に」(現在は「旧劇場版」と称されることが多い)。
これまで、「特撮・実写の庵野」「アニメーターの庵野」について触れてきたトークショー。とうとう「監督の庵野」だ。


■初監督作品「トップをねらえ!」を憎んでいた

庵野の初監督作品はOVA「トップをねらえ!」(1988年〜1989年)。事実上の初監督作品はアクションゲーム「夢幻戦士ヴァリス」(1987年)のCM・PVだが、シリーズを通して監督を務めるのは「トップ」が初めて。

「『トップ』は企画段階では憎んでた。もともとガイナックスは『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を作ったら解散するという話で、だから参加した。僕も若かったので、そういうのがかっこいいなと思っていたんですよね」

当時「トップ」の企画は脚本段階で止まっていた。「ウラシマ効果をドラマに盛り込むのは面白い」と思ったため、監督を引き受けることに。これまで演出も制作もやったことがない(監督の経歴としてはかなり変わっている!)庵野だが、さまざまな現場で実制作に携わっていたため、監督の仕事に大きな不安はなかった。

「アニメは100点を目指すものじゃない。80-70点くらいまで持ち上げて、60点、赤点にならないようにする。そういう意味では、『王立』のリテイク作業を経験していたことはとても大きかった。完成を目的にして、コントロールして、責任を取るのが監督の仕事です」

それでも、企画はすんなりとは進まない。
「あんまり言うと押井さんの悪口になっちゃうけど……」と言いながら、当時のOVA業界について語る。「トワイライトQ」(1987年)が2話で終了し、「OVAはもうダメだ」という空気があったのだという。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

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