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青春をこじらせ過ぎるとどうなるのか「ごめんね青春!」最終回

2014年12月22日 10時50分 ライター情報:木俣冬

『ごめんね青春! 脚本集』宮藤官九郎/KADOKAWA 12月22日発売

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ああ、面白かった!
やはり、そんな最終回でした。日曜劇場「ごめんね青春!」(12月21日放送 TBS午後9時)。

一時は、もしかしたら、放火が平助(錦戸亮)のせいじゃないって展開もあるかもと思ったこともありましたが、あまりに平助が毎回涙目になるので、その可能性をすっかり忘れていました。不覚!
最後の最後で、告白して、罪を浄めて、終わるのだと思い込んでいたところ、目の前でフッと落ちる球を投げられた感じにやられました。

文化祭の2日間、めいっぱい楽しんだ後、締めに、平助が「ミスター青春」に選ばれて挨拶のために壇上へ。ドラマ開始から27分あたりから35分くらいまで、ついに、平助が全校生徒及び先生たちに、14年前礼拝堂を燃やした件を告白します。
ざわつく一同。それなりに理解あるシスター吉井(斉藤由貴)もさすがに憤りを露わにし、平助を責めますが、生徒たちは、平助の味方でした。

結局、サトシ(永山絢斗)が、当時の担当刑事(岩寺真志)を連れてきて、火事の原因が平助の投げた花火だった確率の低さを明かします。
先生たちが口々に、罪を肩代わりする発言していく場面は、実は、全員が共謀して平助を庇っているのではないか? と疑ってみたり。
でも、結果、そうはならず、ハッピー展開。

あまりに清々しい終わり方だったので、くどくど言わず、平助とお母さんの菩薩(森下愛子)と一緒に「ああ、面白かった!」だけで良いような気もしつつ、でもそれじゃなんなんで、あえて言おう、
これでいーのか、ごめんね青春!

なぜなら、平助が無罪だったことが判明したことによって、14年間も平助が苦しんでいた意味はあったの? とふと思ったので。そんなの酷ではないでしょうか!?
もちろん、こんなにも清々しく終わったのは、平助が無罪だったこともあるでしょうし、罪を犯したままだと、告白したとしても、時効だったとしても、生涯傷は残りますよ。たぶん。
無罪で良かった。

まあ、青春の確執だった想い人・祐子(波留)と親友・サトシと和解して、りさ(満島ひかり)という伴侶を得たから、それでいーのだ! なんですかね。

そこで、お母さんの名言です。
「(青春に)いい年してしがみついてると高い延滞料金を支払わなくてはなりません。彼のように」

つまり、罪とは思春期のメタファーだったのでしょう。
自分が放火したと言えなかった理由を「学校が好きだったから」と言った平助。
なにかと理由をつけて、学生気分でいたかった。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

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