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「ENGEIグランドスラム」にナイナイのMCが必要な理由

2015年7月14日 12時00分 ライター情報:井上マサキ
2015年7月12日、『ENGEIグランドスラム』(フジ)が放映された。5月の放送に続き2回目の放送。今回は23組の芸人がネタを披露した。
MCのナイナイは絶対必要。
『ナインティナインの上京物語』黒澤裕美/大和書房

芸人のネタ披露がメインの「ネタ番組」は数が少なく、執筆現在では全国レギュラーで毎週芸人のネタを見られる番組は無い。

ただ、『ENGEIグランドスラム』はいわゆる「テレビのネタ番組」と構成が異なる。
ネタ以外の要素を極力省いているのだ。
その姿は、『エンタの神様』に近いのである。

『エンタの神様』との類似と違い


『エンタの神様』は2003年〜2010年まで日本テレビで放送されていたネタ番組。現在もたびたび特番で不定期に放送されている。テレビでは無名な芸人を発掘するのが特徴で、サンドウィッチマンがテレビに初出演したのもエンタである。

『ENGEIグランドスラム』と『エンタの神様』の構成を比べると、驚くほど似ているのがわかる。

・劇場を模したセット
・芸人のネタのみで構成し、VTRやコーナーを挟まない。
・呼び込みがある(エンタ:坂上みき、ENGEI:RYO-Z)
・芸人はネタ披露後にはける。ひな壇に座るなど、スタジオには残らない。
・司会と芸人は基本絡まない
・審査員や観客ゲストなど、司会と芸人以外の芸能人はいない。

正月の『爆笑ヒットパレード』はネタ披露後に司会と絡みがある。『北野演芸館』ではビートたけしとのトークコーナーがある。『有吉のお笑い大統領選挙』は審査員が票を入れる。『すべらない話』や『IPPONグランプリ』は芸能人のゲストが観覧する。

純粋に「ネタだけ」で構成している番組は意外に少ない。コーナーやVTRなど他の要素で見どころを作る「保険」の意味もあるし、告知や番組宣伝などの「PR」に使われる面もある。

「芸人のネタ」だけにスポットを当てた『エンタ』と『ENGEI』。
似ているポイントは多いが、ここからが決定的に異なる。
「番組側からネタへの介入」だ。

『エンタの神様』はネタ中に編集が入る。字幕も出るし、カットもする。ネタそのものに番組サイドの放送作家が入っており、テレビ的な演出を盛り込まれたものになっている。

無名の新人を発掘する特性上、内容や長さをテレビサイズに演出しているのだ。お笑いを見慣れない層にも見てもらえるように、字幕でわかりやすさも追求する。ネタを「テレビ的」なものにコンバートする。

『ENGEIグランドスラム』は、ネタの編集がほぼ無い。
登場するのは既に実績のある芸人たち。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

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