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今夜金曜ロードSHOW「ルパン三世 カリオストロの城」絶対ヒロイン、クラリス5つの秘密

2016年10月14日 10時00分 ライター情報:大山くまお
宮崎駿監督の初めての劇場映画『ルパン三世 カリオストロの城』が、今夜の『金曜ロードショー』で放送される。公開されたのは今から37年前の1979年、テレビ放送は今回で15回目を数える。長きにわたって多くの人に愛されている名画だ。
『あれから4年…クラリス回想』アニメージュ文庫

『カリオストロの城』の魅力はさまざまだが、なんといっても人気なのがヒロインのクラリス(演:島本須美)だ。そこでこの原稿ではクラリスに焦点を当てて、クラリスの基礎知識から、その後の『風の谷のナウシカ』(84年)に至る宮崎アニメのヒロインの系譜まで、複数の角度で語ってみたい。

クラリスのモデルとは?


クラリスという名前の元ネタは、モーリス・ルブランによる小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズの『カリオストロ伯爵夫人』に登場するルパンの最初の妻、クラリス・デティーグ。18歳の清楚な美少女で、ルパンとの間に一子をもうけている。

また、宮崎監督は『カリオストロの城』を「ルパンや東映時代にやったことの大たなざらえ」と位置づけており、自らが手がけた『ルパン三世』1stシリーズのいくつかのエピソードも元ネタにしている。

11話「7番目の橋が落ちるとき」と21話「ジャジャ馬娘を助けだせ!」は、紳士ぶりを発揮したルパンがヒロインを悪党から助け出すエピソード。特に「7番目~」で悪党に囚われている少女リーサは、同じく囚われの身だったクラリスを思い起こさせる存在だ。儚げで無力な少女に見えるが、肝心なところで勇気をふるうところもよく似ている。

ところで、クラリスは当初、もっとアクティブな性格のヒロインになるはずだったという。活発なクラリスを引き立たせるために不二子を出さない予定もあったが、「興行的な要求」で不二子を出さざるを得なくなり、クラリスは不二子と被らないように大人しいキャラクターになった。

宮崎監督はこのことについて「作劇技術の問題」「女性が2人出てくる時は同じような性格にできないものですよ」と語っている(『LUPIN THE THIRD VOL.2』)。ひょっとしたらクラリスも「ジャジャ馬娘~」のリエのような活発なヒロインになっていたかもしれない。

なお、「7番目~」も「ジャジャ馬娘~」もラストでルパンは銭形に追われてヒロインのもとを去っている。これも『カリオストロの城』と共通しているパターンだ。

島本須美がクラリスを演じるまで


『カリオストロの城』をはじめ、『ルパン三世』2ndシリーズ最終回「さらば愛しきルパン」(80年)の小山田真希、『風の谷のナウシカ』(84年)のナウシカと、宮崎作品で重要なヒロインを演じてきた声優・島本須美。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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