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今夜6話「カルテット」結婚記念日に明かされるか。松たか子と宮藤官九郎夫婦の真相

2017年2月21日 11時00分 ライター情報:大山くまお
坂元裕二の脚本を、松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生という手練の役者たちが演技の四重奏で弾きこなすTBS火10枠ドラマ『カルテット』。
イラスト/小西りえこ

先週放送の第5話で「第一幕終幕」とされているが、視聴率は少し伸びて8.5%。これから最終話までどこまで盛り返していけるか……なんてことに注目している人はすれっからしの業界人だけで、視聴者というか『カルテット』ファン(この中毒性の高いドラマを5話まで見続けた人はもうファンだ)の興味は次の一瞬に何が起こるのか、それがどんな意味を持つのか、に尽きると思う。解釈の沼にハマってしまう人も多い。

第5話にも特大のサプライズが用意されていた。行方不明になっていた真紀(松たか子)の夫・幹生が姿を現したのだ。真紀は殺人犯じゃなかった!(まぁ、そうだろう) そして幹生を演じるのは、まさかの宮藤官九郎! 普通の役者ではなく、クドカンをこの重要な役に配置するあたりも『カルテット』の一筋縄ではいかなさを表している。ちなみにクドカンの実際の身長は、すずめのスマホにあったデータどおり176.5センチ。

三流は明るく楽しく。志のある三流は、四流!


これまでの4話では、それぞれの過去と内面を掘り下げる形でドラマが進んできたが、「第一幕終幕」となった第5話では、真紀、すずめ(満島ひかり)、司(松田龍平)、諭高(高橋一生)による弦楽四重奏団・カルテットドーナッツホールが二つの外部の力によって翻弄される様子が描かれた。

一つは、司の弟・圭(森岡龍)によるもの。圭は4人の“居場所”になっている軽井沢の別荘の売却を匂わせつつ、4人の経済的な自立をはかるために新たな仕事を与えようとする。この仕事がクセモノだった。

音楽プロデューサー・朝木(浅野和之)から斡旋された仕事は、プロピアニストとの五重奏とは名ばかりのもの。奇天烈なコスプレやダンスを要求されるばかりで、満足いくリハーサルの時間も与えられない。「ベストを尽くしたい」と抵抗する諭高に対して、朝木はこう答える。

朝木「注文に応えるのは一流の仕事、ベストを尽くすのは二流の仕事、我々のような三流は、明るく楽しくお仕事をすればいいの」

……また殺傷力の高いセリフが飛び出した。朝木の仕事論は、カルテットドーナッツホールと我々視聴者を同時に撃ち抜く。さらに本番当日、一方的な理由で彼らは“演奏しているふり”を要求される。

屈辱に涙するすずめ、すずめに「やる必要ないよ」と優しい言葉をかける諭高、メンバーに詫びる司。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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