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又吉直樹原作ドラマ「火花」6話。 童貞疑惑の徳永が、正気を失って下ネタを克服するまで

2017年4月9日 10時00分 ライター情報:沢野奈津夫
思えば、美容師のあゆみ(徳永えり)に髪を切ってもらう時に顔の近さを気にしたのも、合コンで自分に気のある女の子を拒否したのも、28歳歯科助手の連絡先が書いてあるアンケートを無視したのも、童貞だからではないのだろうか。なんのことはない、徳永は童貞だから下ネタが嫌いだったのだ。

「その頃僕らはどうかしていた」。これは打ち上げのシーンで流れた徳永の声でのナレーションだ。

おそらくは売れない芸人時代を思い返す余裕が出来た時、つまり、今が子供だとしたら大人になった時の徳永の目線のセリフだろう。芸人として下ネタを克服できたのはいいが、売れていないという現状で正気を失い、自分を見失っている。神谷も周りの芸人も含めて、やっぱりそれは間違いなのではないか、大人の徳永は感じている。

かといって、この売れない時代を後悔しているとは思えない。この経験が大人の徳永を形成している事に違いはないからだ。「どうかしていた」これが正当化出来てしまうほど、彼らは特異な環境に身を置いているのではないだろうか。

(沢野奈津夫@HEW)

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

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