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「悦ちゃん」2話。NHKのドラマだけど「役立たず」とはそういう意味です

2017年7月29日 10時00分 ライター情報:大山くまお
獅子文六原作、昭和10年を舞台にしたモダンでポップな土曜時代ドラマ『悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語』。10歳の娘・悦ちゃん(平尾菜々花)が駄目パパ・碌さん(ユースケ・サンタマリア)の再婚のために奮闘する。全8回。
原作

ヤバイ3人の昭和女たち


先週放送された第2回「お見合い相手はご令嬢」では、碌さんを取り巻く3人の女性が出揃った。これがまた思った以上にひと癖もふた癖もある女性ばかり!

まずは、見合い相手の日下部カオル(石田ニコル)。日下部財閥の令嬢で超美人なのだが、芸術至上主義の変人。好きなクラシック音楽が流れると会話も耳に入らず、ひたすら陶然としている。石田ニコルのドーリーな風貌と演技がヤバい。

碌さんの義兄・大林(相島一之)が「芸術を通して知性や感性を磨くなど、誰にでもできることではありません」とおべっかを言うが、裏返せば、モダンな昭和初期とはいえ芸術に身を捧げることなんてできるのは世の中のほんの一握りで、しかも女性は変人扱いされたということ。その証拠に弟の一郎(矢野聖人)からは「行かず後家」などと痛烈に皮肉られている。

貧乏な職業作詞家の碌さんのことが気に入ったのは、偶然読んだ碌さんの詩から英国文学の影響を感じ取って興味を持ったから。カオルの美人ぶりには碌さんも悦ちゃんもうっとり。しかも、支度金を3万円も持参するという。今の金額にすると、数千万円はくだらない。碌さんがエキサイトするのも無理はない。

次にウグイス芸者の春奴(安藤玉恵)。とにかく碌さんに惚れていて、結婚前のワイルドだった碌さんのことをよく知っている模様。どうやら過去に碌さんと何かあったようだが、碌さんは取り合わない。

碌さんがカオルとお見合いすると知ると、自腹で浅草のお座敷に誘って酒を浴びるように飲ませるというミエミエの妨害工作に出る。その実力行使っぷりがヤバい。それにまんまと引っかかる碌さんも碌さんだ。碌さんの首筋にはくっきりとキスマーク。慌てて外に出ていく碌さんに「もう、役立たずのくせにぃ!」と声をかける。これ、間違いなくアレのこと。よくNHKの夕方6時に放送したもんだ。

そして銀座の大松デパートで働くデパートガールの池辺鏡子(門脇麦)。原作では健気で勤勉な下町のお姉さんなのだが、ドラマでは妄想癖が加えられている。毎夜、大好きな俳優、クラーク・ゲーブルと自分が恋仲になる日記を描いているのだが、今でいうドリーム小説か。ヤバいってのはちょっと言い過ぎだけど、描いているときの鏡子の目つきは尋常ならざるものがある。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 2

  • 匿名さん 通報

    獅子文六が再評価される時代が来るとは。 そのうち石坂洋次郎とかも再評価されるかもしれない。

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  • 匿名さん 通報

    第3回は8月5日ですね(*´ω`)

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