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「やすらぎの郷」第17週。若い娘に浮かれるジジイたちに「東日本大震災を忘れるなよ!」と強烈な一撃

2017年7月31日 10時00分 ライター情報:北村ヂン
『やすらぎの郷』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)第17週。

その昔、菊村栄(石坂浩二)が入れあげた挙げ句、妻・律子(風吹ジュン)が自殺未遂を起こしてしまったという、いわくつきの女優・安西直美。

その直美の孫・アザミ(清野菜名)と菊村がいよいよご対面することになる。

かつて、「今すぐ会えるというなら、若く輝いていた昔の律子より、死期の迫った晩年の律子に会うことのほうを選ぶに違いない」なんて語っていたように、亡き妻をいつまでも愛し続けているイメージがあった菊村センセイなのに、アザミと会えるとなったら妙にウキウキしちゃって……。

やっぱりアンタも若い子が好きなのか!
イラスト/北村ヂン

菊村センセイ、ちょっと薄情すぎるよ


アザミとの対面の前に、及川しのぶ(有馬稲子)の退場があった。

以前より、認知症が悪化して徘徊癖が出ていた及川しのぶだが、最近では、かつて出演したホールの楽屋口を目指して徘徊していた。彼女の中では自分のリサイタルの当日がずっと続いているのだ。

徘徊した挙げ句、踏切の中に入り込んでしまったりすることもあり、「やすらぎの郷」では手に余るということで、徘徊老人を拘束するような設備のある施設に移されることが決定する。そうか、「やすらぎの郷」から去るのは死んだ時だけではなく、こういうパターンもあるのか。

「これでもう祭りは終わり」

とつぶやいて「やすらぎの郷」から去って行った、悲しすぎる及川しのぶの姿は他の老人たち的にもショックだったようで、マヤ(加賀まりこ)はしみじみと「ああいう姿だけにはなりたくないな」なんて言っていたが、アザミとの対面を控えて浮かれている菊村センセイは、

「私の心からたった半日で及川しのぶが風化していった」

とのこと。

これを見た時は「さすがにヒドイ!」と思ったが、菊村センセイは後に特大ブーメランを喰らうこととなる。

浮かれるジジイたちに強烈な一撃が


身近な仲間が「やすらぎの郷」から去っていったことも吹っ飛ぶほど、浮かれまくっている菊村センセイ。

マロ(ミッキー・カーチス)からオススメのカフェを聞き出したり、ここぞとばかりに床屋に行ったり、しまいにゃ「火曜日までは死んではならない」なんて思う始末……。

さすがにアザミに対してエロスな意味で下心を抱いているわけではないと思うが、かつて安西直美と会う時に感じていたような、妻に対する罪悪感をほんのり抱いているあたり、何かをちょっぴり期待していることは間違いない。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

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