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「やすらぎの郷」第18週。お涙ちょうだいでも単純な反戦でもない、軍に協力していた映画人たちのリアル

2017年8月7日 10時00分 ライター情報:北村ヂン
『やすらぎの郷』で、脚本家志望の女子大生を演じて強烈なインパクトを残した清野菜名ちゃんが、後番組となる『トットちゃん!』で黒柳徹子役を演じると発表されましたね。

ずっと主演が発表されていなかったので、誰がやるのかと思ってたら……そうかー、そこか!

『やすらぎの郷』への出演は、後番組で主演する女優のお披露目的な意味もあったのかな? などと考えてしまうが、ドラマの中で石坂浩二を翻弄していたように、おっさん&ジジイうけしそうな雰囲気を持った娘なので、『トットちゃん!』でもガッツリと高齢男性たちのハートをつかんじゃうことだろう。

昨年NHKで放送されていた『トットてれび』の満島ひかりが演じていた徹子と、どう変えてくるのかも気になるところだ。……そういえば、1987年の映画『トットチャンネル』では、今話題の斉藤由貴が徹子役を演じてましたね。

ま、それはいいとして『やすらぎの郷』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)第18週。
イラスト/北村ヂン

ライター的には恐ろしいシチュエーションです


アザミ(清野菜名)との対面&アザミの書いた脚本の件をまだ引きずっている菊村栄(石坂浩二)だったが、やすらげない老人ホーム「やすらぎの郷」では、また新たな事件が。

映画・テレビ業界の歴史について調べているルポライターの立木公次郎(きたろう)が、姫こと九条摂子(八千草薫)に戦時中の映画業界について聞くため「やすらぎの郷」を訪れたのだ。

最初のうちは姫もノリノリで、「日本映画の父」と呼ばれた牧野省三をはじめ、伊丹万作だ伊勢野重任だと、かなりの高齢者じゃないと分からないネタを熱く語っていたのだが、話題が千坂浩二監督の件になると、とたんに口が重くなってしまう。

姫の初恋の相手であり、永遠の恋人。戦時中、アッツ島で玉砕して帰らぬ人となった千坂監督だ。

その千坂監督が当時、軍に協力して戦意高揚のためのフィルムを撮っていたのだという。

立木は、千坂監督が撮ったと思われるフィルムを入手しており、その映像を見せながら、千坂監督がどんな気持ちで軍に協力していたのかを姫から聞きだそうとするのだが、

「千坂先生は私にとって本当にひとりだけの大事な方なのね。その人を貶めるようなインタビューなら、私、これ以上お話できません」

と言って、姫は部屋を飛び出してしまう。

立木と同じく、誰かにインタビューしたりするライターとしての立場から言わせてもらうと、インタビュー相手がイヤがりそうな話題をあえて振ってみて反応を見るというのはしばしば使うテクニックなので、コレで部屋を出て行かれちゃうのはツライ!

しかも、インタビュー場所に「やすらぎの郷」事務局の人間が立ち会うのはまだしも、菊村や秀サン(藤竜也)など、明らかに関係のない人(しかも業界の大物)までいるというシチュエーションも、すんごくプレッシャーだ。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

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