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「ハロー張りネズミ」FILE3.少女のアザはどうなった。あえて回収しない伏線でホラーの表情が変わる

2017年8月18日 10時00分 ライター情報:沢野奈津夫

FILE3前後篇のあらすじ


売れっ子漫画家・北村アキコ(内田慈)の娘・七恵(後藤由依良)は、留守番をしている最中に見えない何かと遊んでいた。五郎(瑛太)は、霊媒師・河合節子(蒼井優)と協力して悪霊退治を行い、見事北村家に平和が訪れた。
「ハロー張りネズミ 名探偵ゴロー参上!」アンコール刊行 (講談社プラチナコミックス)

回収しない伏線


二話で構成された「ママ、寂しかったの」は、簡単にいうとこんな感じ。ハッキリいって内容的には一話で十分収まる分量だ。なぜ二話も必要だったのか、それは「ハロー張りネズミ」が、行間というか、余白の部分を大切にするドラマだからだと思う。

では、その余白とは何なのかというと、視聴者に想像させる部分のことだ。もっと明確にいうと、回収しない伏線のことだ。このドラマは、色々な回り道をさせ、そこで伏線を作る。その上でなんと、その伏線を回収しないまま終わらせたりするのだ。

これは、ミスリードとはちょっと違う。ミスリードは「Aと思わせて実はBでしたー」とか、「Aと思わせておいて、なんの関係もありませーん」だが、このドラマは「Aと思わせて、Aはそのまま放っておきまーす」なのだ。「Aのその後は想像におまかせしますー」なのだ。

張られていた伏線


今回の話で、丁寧に張っていたのに、回収されなかった伏線を簡単にまとめてみる。

・仕事で一切手を抜かないアキコは、アシスタントにビビられている

・アキコは、仕事場と自宅をわけている

・アキコは、何かあると必要以上に怒るヒステリックな一面を持つ

・七恵の身体に不自然な痣

これらから考えられるのは、DVだ。神経質なアキコは、七恵が仕事の邪魔になり、ストレスで暴力を振るってしまった。というのが容易に想像出来る。

だが、そういった種明かしは一切なかった。シンプルに悪霊を倒して、めでたしめでたしで終わったのだ。DVはなかったのだろうか?

終わりよければ全て良し


ここで注目したいのは、タイトルにもなった「ママ、寂しかったの」という七恵の言葉。悪霊に襲われた直後なのに、「怖かった」ではなく、「寂しかったの」と言ったのだ。この言葉の意味は、「寂しかったから、それを紛らわせてしまった」ということだろう。七恵は、ママに化けていた悪霊が、ママではないと潜在的にわかっていたのではないだろうか?「ママ、寂しかったの」は、「ママ、寂しかったからもう一人のママ(悪霊)と遊んじゃったの」なのではないだろうか?

だから七恵は、悪霊の事を悪く思っていない。寂しさを埋めてもらった感謝の気持ちがあるから、悪霊が住んでいた部屋を自分の部屋にしているのだろう。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

コメント 9

  • 匿名さん 通報

    上記状等普通こう見るんじゃねえのか? この筆者の視点が幼稚陳腐ナルシスト過ぎる. この回の 話はホラ-だ ナルシスト幼稚物かゆとり世代かこの筆者. きちっと作事態を普通にさらっと見ろ. こうでは?

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  • 匿名さん 通報

    もう20年か25年前のドラマ? 演技の技術力は上がってるだろうが、熱量は落ちてるんじゃないの? ほかのドラマとかも全般的にそういう話になる。

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  • 匿名さん 通報

    何故DV? あの娘は既に霊能力状が開花を始めていた為怨霊態と連動シンクロなり共鳴していた 結果の樹が受けた攻撃状余波が娘に起きた 普通こう見るんじゃねえか?

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  • 匿名さん 通報

    この回の原作物は知らないがこの回はハロ-張りネズミ恒例のホラ-シリ-ズ回だ あれは余波を受けた状による痣だろうものだ いずれにしろ怨霊作用状によるもの(=或種のシンクロやら共鳴同調作用意)だ

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  • 匿名さん 通報

    原作物側でDVが在るか知らんがもし在るならば本ドラマ状では怨霊作用状の一端としたものだろう. そこを態々DVと見る辺りこの筆者が粗末自閉と言うか幼稚と言うかおつむ中身が幼稚か自閉粗末なのでは?

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