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「やすらぎの郷」第20週。松岡茉優の悲劇の顛末は本当に必要だったのか

2017年8月21日 10時00分 ライター情報:北村ヂン
シニア層の間では、もうすっかり定着しているであろうお昼のドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日・月〜金曜12:30〜)。

ここに来て、こんなとんでもないエピソードをぶっ込んでくるとは……。まさかのセックス&バイオレンスな第20週。
イラスト/北村ヂン

結局、倉本聰に踊らされているのだ


今回のエピソードは、「やすらぎの郷」での仕事帰りに、ハッピーちゃん(松岡茉優)が地元の暴走族たちにレイプされてしまったというのが発端なのだが、これに関して、ネット上ではかなり否定的な意見が上がっているようだ。

確かに、レイプの報復をするために武闘派ジジイたちが大暴れ……という年寄り格好いいエピソードを入れたいがために、取って付けたように起こった事件だったし、そもそもレイプである必要があったのかと。

報復エピソードを入れたいのなら、たとえば「やすらぎの郷」の年寄りたちが暴走族連中にカツアゲされた……とかでもよかったハズだ。

しかもレイプのターゲットが、「この娘、本当にいい子なんだろうな〜」という姿がたびたび描かれてきたハッピーちゃん。シニア視聴者は自分の孫のような気持ちで、若い視聴者は恋人のような気持ちで見守っていたであろう娘がそんなひどい目に遭うなんて……。

「なんちゅう脚本書くんだ、倉本聰、コノヤロー!」

と思ってしまう気持ちも分からなくもないが、そこまで感情を揺さぶられているということ自体、思いっきりドラマに感情移入してしまっているということ。結局、倉本聰の手の上で踊らされているということなのだ。

ちなみに、昼ドラのノリに慣れている立場から言わせてもらうと、かつて同時間帯で放送されていたフジテレビの昼ドラ(東海テレビ制作)では、ライバルの女を蹴落とすために知り合いの不良に頼んでレイプさせる的なエピソードなんてしょっちゅう起こっていたので、確かにハッピーちゃんはかわいそうだけど、そこまで騒がなくても……という感じだ。

ジジイが暴走族やっつけてたら、そりゃスッキリするよ


多くの視聴者を不愉快にさせたレイプ事件を起こしてまで倉本聰が描きたかったのは、やはり、ジジイが若者をやっつけてスッキリ! というエピソードだろう。

要は、シニア視聴者を気持ちよ〜くするための、現実離れしたサービス回。

レイプされたハッピーちゃんの報復をするために、秀サン(藤竜也)&倉田保昭・伊吹吾郎が暴走族のたまり場に乗り込んで大暴れ。和製ドラゴン・倉田保昭がヌンチャクを回し、『水戸黄門』の格さん・伊吹吾郎が暴走族を放り投げ、藤竜也がレイプ犯の金玉を潰す。

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

コメント 6

  • 花筏 通報

    この週の放送はホントに面白かった。 ネット上で繰り返し見てしまうほど、秀さんたちの立ち回りに胸がスッキリ! 否定的な声もあるようですが、まぁドラマですからね。

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  • 匿名さん 通報

    おもしろかった。一人違和感があったぱっぴーの存在意義がようやくわかった。 必要だったと思うし、なんて批判する人がいるのか理解できない。

    9
  • 匿名さん 通報

    本当に意味がわからなかったの? 戦争どうこうのシーン。でもそうか、戦争について考えない人の心には届かないのか……

    7
  • 匿名さん 通報

    ※本作品はドキュメンタリーではありません

    7
  • 匿名さん 通報

    高齢者の踏切事故、集団女性暴行、高速道路逆走ここ1、2年かなり多く聴かれるようになった問題をドラマに取り入れていて見ごたえがあります。この回も痛快でした。 ネット民お花畑すぎるんじゃありませんか?

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