今注目のアプリ、書籍をレビュー

6

「やすらぎの郷」第20週。松岡茉優の悲劇の顛末は本当に必要だったのか

2017年8月21日 10時00分 ライター情報:北村ヂン
昨今のチャラい若者のことを良く思っていない年寄り連中が見たら確実に拍手喝采。スカッとする場面だ。

……暴走族「レッドゾーン」のマムシとダイゴ、たまり場は「ドラゴンビート」というネーミングセンスが、昨今のチャラい若者かどうかはともかくとして。

しかし、これまでちょこちょこカメオ出演していた伊吹吾郎と倉田保昭。クスッと笑える小ネタとしての出演だとばかり思っていたら、こんなに大活躍する日が来ようとは……。

「やすらぎの郷」の男従業員たちがみんな前科者であるという、「この設定、いるか?」と思っていた伏線がキッチリ回収されていたのも気持ちよかった!

先週が賭け麻雀、今週がセックス&バイオレンスと、「オレは何のドラマを観ているんだ!?」という気持ちにはなったけど。

ノー・デリカシーな発言の数々


そんな年寄りの格好いいエピソードとともに、年寄りの気持ち悪さもキッチリ描いているのが『やすらぎの郷』の恐ろしいところだ。

レイプ被害という、メチャクチャデリケートな話題が、老人たちのヒマつぶし噂話のひとつとして広まっているということ自体も恐ろしいが、ハッピーちゃん復帰後のバー・カサブランカに集った老人たちのデリカシーのなさときたら、ホントにホラーとしか言いようがない。

「ケガは治るけど、心の傷はなかなか治らないからな」
「アソコを潰されると相当痛いの?」

もはや事件について知らないふりをしようという意識すら感じられないノー・デリカシーな発言の数々。……というか、ハッピーちゃんがどんな顔して出て来てるのか興味本位で見に来てるだろう!? 最低だ、アンタら!

つらい事件を乗り越えて、やっと職場復帰したというのに、お客さんがこんなジジイババアばっかりだったら、水でもぶっかけて追い返すか、泣いて帰っちゃうかしてもいいところだ。

それなのに、ボクらのハッピーちゃんは、

「私のことだったら気にしないでいいですよ。気持ちの整理、もうつきました」

なんて言いながら笑顔を浮かべるのだ。ホントにええ娘や……! だけど、こんな娘いないよ!

そんな老人にとって都合のよすぎるハッピーちゃんの態度をいいことに、

「えらいわね、ハッピー。忘れるのよ、忘れるのが一番。忘れてオンナはね、オンナになっていくのよ」
「そしてラストは認知症に(笑)」

なんて、わけのわからないことを言い出すババアたち……ホントに何なんだよ! やっぱり水ぶっかけていいよ!

もう黙って見続けます


武闘派老人の若者退治という、シニア視聴者にとってのファンタジーを見せてくれた『やすらぎの郷』第20週だが、第21週は、老人たちにとっての厳しいリアル・高齢者の危険運転問題などが取り上げられるようだ。

終盤に突入した『やすらぎの郷』。もう、老いも若きも倉本聰の手の上で転がされ続けるしかないよ!
(イラストと文/北村ヂン)

ライター情報

北村ヂン

群馬県出身。ライター&イラストレーター。珍奇でバカでサブカルチャーなものが主な取材対象。「デイリーポータルZ」や「日刊サイゾー」などで執筆中。

URL:Twitter:@punxjk

コメント 6

  • 花筏 通報

    この週の放送はホントに面白かった。 ネット上で繰り返し見てしまうほど、秀さんたちの立ち回りに胸がスッキリ! 否定的な声もあるようですが、まぁドラマですからね。

    12
  • 匿名さん 通報

    おもしろかった。一人違和感があったぱっぴーの存在意義がようやくわかった。 必要だったと思うし、なんて批判する人がいるのか理解できない。

    9
  • 匿名さん 通報

    本当に意味がわからなかったの? 戦争どうこうのシーン。でもそうか、戦争について考えない人の心には届かないのか……

    7
  • 匿名さん 通報

    ※本作品はドキュメンタリーではありません

    7
  • 匿名さん 通報

    高齢者の踏切事故、集団女性暴行、高速道路逆走ここ1、2年かなり多く聴かれるようになった問題をドラマに取り入れていて見ごたえがあります。この回も痛快でした。 ネット民お花畑すぎるんじゃありませんか?

    6
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!