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「黒革の手帖」7話。女である自分と戦った米倉涼子、人間同士の信頼を武器にした武井咲

2017年9月15日 11時00分 ライター情報:むらたえりか
9月7日(木)よる9時から木曜ドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)第7話。主演の武井咲とEXILE・TAKAHIROが9月1日に入籍を発表してからは、初めての放送。最終回である第8話に向けた怒涛の展開ともあいまったか、視聴率は11.8%に回復した(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

イラスト/小西りえこ


7話あらすじ


男たちを踏み台に、銀座で一番大きなクラブ「ルダン」を手に入れかけた原口元子(武井咲)。しかし、長谷川庄治(伊東四朗)との約束の期日までに契約金の残金を支払えなくなってしまう。そのせいで、元子はルダンだけでなく自分の店「カルネ」までも奪い取られそうになる。
カルネには新しい支配人とママとして村井亨(滝藤賢一)と山田波子(仲里依紗)が訪れ、元子に屈辱を与えた。黒革の手帖とお金、お店のすべてを奪われた元子は、安島富夫(江口洋介)しか頼る人がいなくなっていた。

筋を通させたい大人、尊厳を守りたいゆとり世代


叡子「たまには振り込んでくださいよ」
長谷川「そうはいかん、真剣勝負なんだから。お、来たな。これ、どうしてくれますかね」

元子が働いていたクラブ「燭台」のママ・岩村叡子(真矢ミキ)と麻雀を打つ長谷川。
勝負をかけるため捨てた牌は、鳥の絵が描かれたイーソウ牌。鳥を捨て、勝負をかける。元子に「所詮、おれたちは飼い主に運命を握られた籠の中の鳥」と話した安島の姿が思い出される。

今作では伊東四朗が演じている長谷川会長役。2004年の米倉涼子版では、津川雅彦が演じていた。温厚なおじいさんが、怒ったときに目と口をかっぴらいて笑う姿が怖くもあり、ユーモラスでもあった。

津川雅彦が演じる長谷川会長は、元子に対して男女の関係を求め続けた。クラブ「ロダン」(武井版では「ルダン」)を取り戻そうとする元子に、店も自由に使わせるし、街を思うままに動かせる銀座の女王にしてやるから、おれの女になれと持ち掛ける。同衾のための布団まで用意して。
米倉版元子は、男に依存した母を嫌い、男たちの「おれの女になれ」という欲望を突っぱね続ける。「女として支配される自分」との戦いでもあった。

対して、伊東四朗が演じる長谷川会長は、元子に「女」を求めない。伊東版の長谷川が元子から早々に黒革の手帖とお金、そして店を取り上げたのは、おれの女にならなかったからではない。ビジネスとして、筋の通らないことをしたからだ。
元子にとっては元上司である村井と叡子も、元子が悪いことをしたから叱ったのではない。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

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