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「ひよっこ」153話。人生は、3歩進んで2歩下がるくらいがいい

2017年9月28日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第26週「グッバイ、ナミダクン」第153回 9月27日(水)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出: 黒崎 博
イラスト/小西りえこ

153話はこんな話


1968年、みね子(有村架純)は、久しぶりに、奥茨城村へ帰る。と、そこには・・・。

それぞれのハッピーエンド


これまで、15分(ときには、15分×2回のときも)かけて、女たちのおしゃべりを描いてきた脚本家・岡田惠和。1週間かけて、グランドフィナーレを描こうとしているようで、毎日が、それぞれの登場人物たちの最終回みたいになってきた。
これが舞台だったら、それぞれの見せ場をもらって、拍手もらいながら花道を通って退場していくような感じだ。
時間も少し進んで、1968年。日本はますます豊かになって、登場人物たちはみな、未来に向かっている。

みね子の谷田部家への手紙形式で、皆の様子が紹介される。
呼びかけが「お父ちゃん、お母ちゃん」になったことが、モノローグではなく手紙だからとはいえ、なんとなく感慨深い。

愛子(和久井映見)がついに省吾(佐々木蔵之介)と結婚。すずふり亭(の中の住居)に住むことになる。
目と鼻の先に引っ越すだけにもかかわらず、お約束のように寂しがる愛子やみね子。

福翠楼の五郎(光石研)と安江(生田智子)夫婦が養女・茜(上杉美風)を皆にお披露目。人見知りしてしまう茜に、ヤスハル(古舘佑太郎)が、自分も養子だが、幸せになった と勇気づける。
それを養父・一郎(三宅裕司)が聞いていて嬉し泣き。

朝ドラでは、ヒロインが結婚して、子供ができて、その可愛さもドラマの魅力のひとつになるが、「ひよっこ」では、ヒロイン・みね子が未婚で、幼子が出せない。なんとか子供を出して、ほっこりさせようという気遣いか、突如、出てきた茜ちゃんが可愛さを振りまいた。
それも、単なる賑やかしでなく、“もらいっ子”という社会的背景をうっすら匂わせているようだ。

そして、奥茨城村


父(沢村一樹)に手紙で呼ばれ、みね子が久々に実家に帰ると、バスがワンマンバスに変わっていた(名前までhinoからhiyoに変わっている)。
車掌の職を失った次郎(松尾諭)は、村長選挙に打って出ていた。この展開に、SNSでは「シンゴジラ」を思い浮かべる人が多数いた。

「長崎は今日も雨だった」という歌が流行したのは69年だが、奥茨城は今日も雨だった(田植えの日も雨だった、みね子が雨女なの?)。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 5

  • パチ 通報

    4年が経過しても、ちよ子と進は、大きくなっていませんが、あの2人の可愛さは、格別なので少し違和感は、ありますが、そのままでいてくれて逆にありがたいです。

    25
  • パチ 通報

    ずっと気になっていた乙女寮の食堂にいた和夫さんの顔が見られて良かった(もう、諦めていたので)「ひよっこ」は、前作と違い、行方不明者を出さずに、ちゃんと登場人物の、その後を教えてくれる優しさが嬉しいです

    22
  • 匿名さん 通報

    去り際だけでなく再登場もさらっとしていた和夫さん。出会いも別れも日常の一コマにすぎないと(アコーディオンを背負った)背中で言っているようでカッコいいです。本当は照れ屋なだけなのかもしれないですが(笑)

    18
  • しっぽ 通報

    雨合羽に傘まで用意していたのがメタ的で、みね子が実家の仕事がらみで帰省するときは雨というのがデフォ、ということなのでは?

    3
  • 匿名さん 通報

    ヤスハルいい奴過ぎる(涙)。スピンオフで取りあげてやってよ‼

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