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「ひよっこ」154話。谷田部家のフラワー革命だっぺよ、なんだそりゃあ

2017年9月29日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第26週「グッバイ、ナミダクン」第154回 9月28日(木)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出: 黒崎 博
イラスト/小西りえこ

「ひよっこ」154話はこんな話


1968年、みね子(有村架純)が奥茨城村へ帰ると、田んぼが花畑になっていた。

大きなニュースだらけの半年でした


「ひよっこ」はつくづく波乱万丈なドラマである。
これまで2回、放送はミサイルのニュースで休止になり、154話の昼の再放送は、衆院解散のニュースで15分遅れになった。朝の放送は、関東で大雨のテロップに囲まれていた。しかも、みね子が花畑を見ているときに、茨城県に竜巻注意報が出て、SNSが不謹慎にも沸いていた。
「時代と添い寝する」という言葉があるが、まさにそんな感じのドラマ。あと2回だと思うと、名残惜しいばかり。

花つながり


153回で、弟妹に「おばちゃんになっちまったのか」とからかわれた(というか挑発された)みね子。
「ちょっと〜」「なにこれ〜」を連発するところは、やっぱり少々おばちゃんぽい。
「ちょっと〜」「なにこれ〜」とみね子が驚かせたのは、田んぼが花畑になっていたこと。
これによって谷田部家の暮らしが楽になる、これぞ「フラワー革命」だと、宗男(峯田和伸)は息巻き、「なんだそりゃあ」と茂(古谷一行)ツッコまれてしまう。

アメリカ西海岸のフラワームーブメントと、早苗(シシド・カフカ)が彼氏と向かった“花のサンフランシスコ”を、ここでつなげた上、流行の先端を行き過ぎている宗男の話が珍しくわかるという、みね子の成長(世界が広がっている)も描かれているのだ。前は、ビートルズもストーンズもわからなかったのに。
みね子が1UP(生命保険のCMで使われている言葉)したのを、茂も感じたことだろう。

こういうところは、岡田惠和の脚本家としてのガッツを感じる。

さらに、ここ最近、ちゃかちゃかしたエピソードが多く、初期のしみじみ感をなつかしむ視聴者の気持ちをわかっているかのごとく、みね子の「なんか放り出されたみたいな気持ちになってしまって」「それに馬鹿みてえだけどこの花に私が負けた気持ちにもなって」というしんみり感を描く。

「私がいなくても大丈夫」?


花ビジネスは、みね子に仕送りの苦労をさせたくないという、実(沢村一樹)の親心でもあったのだが、みね子は急激に自分の存在意義を失って不安な気持ちになる。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 5

  • 匿名さん 通報

    結婚が夫への依存だなんて…。ひよっこはそんな書き方してましたっけ?何だか嫌な感じ。

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  • パチ 通報

    仕送りしなくていいと聞いて、喜ぶどころか、寂しく感じてしまうみね子。愛情をたっぷり貰って育ったみね子にとって仕送りは、義務ではなく、恩返しだったのかも!お互いを気遣い合う、いい家族ですね。

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  • パチ 通報

    久々の高子さん!ずっと奥茨城に住んでたみたいに馴染んで、もんぺ姿も似合ってる。きよさんに負けてない強気な性格が懐かしい。ここに、さおり(米子)がいたら、どんなに面白いか…3人のトークバトルが観たかった

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  • 匿名さん 通報

    あの太郎さんが高子さんの尻に敷かれてる感じがおもしろい

    16
  • もも 通報

    谷田部家の新たな旅立ちを見届けたみね子。ひよっこが色んなことを乗り越え、大きく成長して巣立っていくシーンは、とても晴れ晴れとしたいい表情でしたね。もう一つの大丈夫、みね子もきっと大丈夫!

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