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「刑事ゆがみ」一生懸命な神木隆之介の横に、ヘラヘラしているおっさん浅野忠信がいる、そんなのもう面白い

2017年10月19日 10時00分 ライター情報:沢野奈津夫
井浦秀夫の同名漫画が原作のドラマ、フジテレビ系「刑事ゆがみ」がスタートした。

このドラマは、浅野忠信ドラマなのか?


映画俳優のイメージの強い浅野忠信が初主演。その役の弓神適当は、適当で違法捜査も厭わない変わり者の中年刑事。そして、主役の名前をそのまんま使っているタイトル。これはファン待望の“浅野忠信による浅野忠信のための浅野忠信ドラマ”だ。始まる前はそう思い込んでいたが、ちょっと様子が違った。

事件のあらまし


女子大生の押田マイ(小倉優香)が歩道橋で亡くなっているところが発見される。事故死と見られていたが、殺人事件と判断した弓神は、不法侵入などの違法捜査を行う。さらに、ハッカーのヒズミ(山本美月)らの協力を経て、マイとその友人・倉間(大後寿々花)が痴漢をでっちあげる“痴漢でっちあげ女”であることを知る。

弓神のバディを務める羽生虎夫(神木隆之介)は、そのでっちあげ痴漢が行われていた駅の駅員であり、捜査に協力してくれる元同級生の坂木(杉咲花)に少しずつ惹かれていく。しかし、違法捜査をする弓神の思惑通りに動いてしまった羽生が追い詰めた犯人の正体は、なんと坂木だった。
イラスト/Morimori no moRi

正反対でバディっぽい


弓神は、ダボダボのスーツを着て、ガニ股でダラダラ歩き、いつもふざけているちょっと小汚い中年。ナポリタンを食べると口の周りが真っ赤になってしまうような男だ。全身短所だらけのこの男だが、そのおかげか数少ない長所の洞察力と優しさが不思議と浮かび上がり、妙にカッコイイ。「おぉ、浅野忠信だなあ」という感じの役だ。

一方の羽生は、少し腹黒いが真面目で童貞疑惑のある若手刑事。モーションキャプチャーで理想のフォームを追求したかのようにキレイに走る。爽やかで可愛くて、神木隆之介にピッタリの役だ。

正反対、まるで主人公の弓神を引き立てるために作られたキャラクターのよう。しかし、神木隆之介は単なる引き立て役で終わらない。原作の羽生はもっと影の薄い存在なのだが、神木隆之介は、「こっちが主人公なんじゃないか?」と思わせるほどの活躍を見せる。

浅野忠信はカッコイイけど、ヘラヘラしてるだけ


基本的に「刑事ゆがみ」で役者・浅野忠信は、ヘラヘラしているだけで何もしない。いろいろなものに茶々を入れて、ずっとのらりくらり。取り調べなどの美味しい場面でだけちょっとシリアスな顔をするだけだ。最大限の好意を込めて言うが、マジでたいしたことしてない。

もちろんそれでカッコイイんだからそうあるべきだし、それでカッコイイ浅野忠信がすごい。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

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