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「明日の約束」2話。重い暗いいたたまれない、登場人物のストレートな笑顔もない、だがそれがいい

2017年10月31日 09時45分 ライター情報:沢野奈津夫
フジテレビ系ドラマ「明日の約束」第二話。主人公の日向(井上真央)は、自身の毒親問題、圭吾(遠藤健慎)の自殺問題と、ストレスに挟まれまくっている。

あらすじ


1話のラストで、自宅で吉岡圭吾が自殺した。 スクールカウンセラーの日向や担任の霧島(及川光博)らが圭吾の通夜に行くが、圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)に「圭吾は、貴方たちに殺されたようなもの」と追い返されてしまう。真紀子は、学校で何かがあったと考えているようだ。

一方、椿が丘高校では、圭吾と同じクラスの田所那美(井頭愛海)が、日向の相談室を訪れ、圭吾がクラスで無視されていたことを明かす。さらに那美は、普通に過ごす様子を見て、「あんた達が命を奪ったようなもの」と男子生徒達を責め立てる。しかし、男子生徒たちは「ハブいただけで、死ぬとか思わない」とイジメていた実感はなさそう。

そんな中、増田希美香(山口まゆ)が日向の相談室に訪れ、「圭吾くんが死んだのバスケ部かもしれない」と衝撃の発言をする。
イラスト/Morimori no moRi

笑顔がない第二話


現時点で「明日の約束」は、毒親、イジメ、自殺の原因をテーマに描いている。このデリケートなテーマが、「明日の約束」が“攻めている”と言われる最大の要因だろう。ちょっと間違ったらすぐに炎上してしまう難しい題材だ。

デリケートで重いテーマのドラマは、他にももちろんある。だがそれらは、小気味良いテンポでストーリーが展開されたり、随所に笑えるシーンを作られたりなど、重いテーマを軽く見えるように演出しているものが多い。

しかし、「明日の約束」第二話には、それが全く無かった。登場人物が戯けるシーンも、勘違いなどで慌てふためくシーンもない。かといって、事件の真っ最中なわけではないので、緊迫したシーンや、スリルのあるアクションもない。淡々と重いシーンが描き連なっていた。

そして驚くことに、第二話は1時間の中で登場人物の笑顔が一つも映し出されていない。いや、厳密にはいくつかあるのだが、それも“日向の母(手塚理美)の作り笑顔、圭吾が元気だったころの笑顔など、意味合いとしては悲しいものしかない。みんながずっと悲しい顔をしているのだ。ここに、このテーマと真っ正面から向き合っていこうという制作陣の覚悟を感じる。

癒やしがない。頼みの綱の和彦も……


視聴者的にも、日向的にも、唯一の癒やしになりそうだったのが、日向の彼氏の本庄和彦(工藤阿須加)。イケメンで爽やかで、椿が丘高校とも吉岡家とも関係ない全くの別枠にいる存在だったからだ。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

コメント 5

  • 匿名さん 通報

    フジというか関テレ、攻めてるな〜 数字気にして制作してないよ、これ 心にズシッとくる、、嫌いじゃない

    9
  • 匿名さん 通報

    人生、自分から明るさを撒いて行こうよ。気が集まってくるよ。

    4
  • 匿名さん 通報

    観る人選んでるドラマだね、今期は明日の約束と刑事ゆがみが画面に惹きつけられる

    4
  • 匿名 通報

    一日動いて疲れている人、真剣に悩んでいる人、そういう人は重いドラマは見ないと思う。 余裕のある人、ちょっと暇な時間のある人はじっくり見るのかも。

    3
  • 匿名さん 通報

    19:01さんのおっしゃる通りと思った。 ドラマは凄く真剣に作っているのがわかるし見届けたい気持ちもあるけど… ちゃんとしてるが故に、がんばった1日の終わりに、これは見られない。

    2
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