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「奥様は、取り扱い注意」今までは助走か。予定調和に垣間見える伏線に脚本家・金城一紀爆発予感の5話

2017年11月8日 09時45分 ライター情報:寺西ジャジューカ
『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)については、今まで「リアリティはスルーすべき」と何度も述べてきた。その判断は、やはり間違っていなかったと思う。週を重ねるごと、リアリティを重視していたならば看過できないくだりが頻発するのだ。

どうやら、ネットではその辺について不満が噴出しかけているよう。せっかく伝えたいテーマや真意があるのに、視聴者へ届く前に攻撃されてしまうのは勿体ない。本稿でも、今回ばかりはサラッと指摘しておこうと思う。11月1日放送の第5話が、打ってつけの回だったのだ。
イラスト/Morimori no moRi

家出を図る綾瀬はるかに全然共感できない


主人公の伊佐山菜美(綾瀬はるか)は、近所のママ友である大原優里(広末涼子)と佐藤京子(本田翼)の2人と共に、カルチャースクールの太極拳講座へ通うことに。
そしてその週の日曜、3人の主婦はそれぞれの家庭内で夫への不満が沸点に達してしまう。

京子は夫・渉(中尾明慶)の母親である良枝(銀粉蝶)と同居中。彼女の悩みは、いわゆる嫁姑問題だ。四六時中一緒にいる姑から「早く子どもをつくれ」とプレッシャーを掛けられる毎日。しかし、仕事で疲弊する渉は子づくりに乗り気ではない。
遂には、良枝から「子どもができないのは女としての魅力が足りないから」とまで言われてしまった京子。さすがに耐えかね、休日にいつまでもベッドから出ない渉へ「ラブホテルに行く。準備しといて!」と迫りにいく。しかし、渉はこっそり姿をくらまし、逃げ出してしまっていた。京子の焦りとフラストレーションは溜まる一方だ。

優里の家庭は、夫の啓輔(石黒賢)が“理解しない夫”の典型。家事を手伝ってほしいのに「忙しいんだ」と取り付く島もなく、ビールを飲もうと冷蔵庫を開けるも、そこに無いとわかるや「(買い忘れたのは)嫌がらせか?」と、あり得ないことを言い放つ始末。

一方、菜美の家庭はどうか。3ヶ月前に夫・勇輝(西島秀俊)とガーデンセットの購入を約束するも、せっかくの日曜に夫は外出して買い物することに乗り気ではない。しかし、菜美の怒りの形相を見て思い改める勇輝。ウキウキの菜美と共にショップへ繰り出すが、店内で彼は商品よりも観葉植物に夢中。帰宅しても勇輝はだらしがなく、部屋で脱いだ靴下をそのままで放置し、菜美は呆れ顔。「何度目?」と勇輝を詰めに行き、勇輝が「これから気を付けるよ」と返すや、「そのセリフも何度目?」と怒りが収まらない。
「何度言っても同じ失敗をする」、「妻の話を記憶にとどめない」という“あるある”を描写したのが、伊佐山家だ。

ライター情報

寺西ジャジューカ

1978年生まれ。ブライアン・ジョーンズとビートたけしと前田日明と大江慎也と有吉弘行と篠田麻里子が好きです。ブライアン・ジョーンズと菅井きんと誕生日が一緒。

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