第6週「ふたりの夢の寄席」第33回 11月8日(水)放送より。
現在、オンデマンドで、1〜6話、無料配信中。
脚本:吉田智子 演出: 東山充裕
33話はこんな話
好きでもない男性の後添いにならないかと誘われて迷っているとリリコ(広瀬アリス)に相談された藤吉(松坂桃李)は反対するが・・・。
33話をとっても悪いふうに想像するとこうなる パート1
リリコは、夜中に、藤吉を家に招き、年の離れた金持ちのご贔屓さんに言い寄られて困っているから「うちを助けて」とすがりつく。
これは藤吉の気を引くため。演技はお手のものだから、気弱な女を演じることなんて朝飯前だ。
さらに、藤吉と大声で揉めているところをアサリ(前野朋哉)に目撃させて、噂を流させる。
それをまんまとてん(葵わかな)が聞いてしまうという寸法だ。
ところが、てんはいい子で、ちょっと傷ついたようだが、笑顔で「今日こそ寄席を手に入れてきておくれやす」と送り出す。
これには、リリコ、一本取られた形だろう。
33話をとっても悪いふうに想像するとこうなる パート2
リリコに求婚しているお相手は、悪い人ではなさそうで、「一生贅沢させてくれる」と言っているにもかかわらず、藤吉は「自分を粗末にすな」「おまえには自分におうた男がおる」と止める。
リリコの想いに応えてあげられない人間が、よう言うわ・・・と思うが、のちの藤吉の台詞に注目。
「おまえの語りには魂がある」「おれは芸を観る目だけには自信があるんや」などとおだてたあげく、自分の
寄席で働かせようとするのだ。
出た。魂のある語りとやらを一切表現しない逃げ技。
それはともかく。藤吉には、寄席をやるために人材が必要だから、なんとしても引き止めなくてはならない。
リリコと藤吉、芸人だけに、その場しのぎの会話によって、狐と狸の化かし合いをしているようにも見えなくはない。
なんてことを想像してしまうのは、松坂桃李が公開中の映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(白石和彌監督)で、とんでもなく下衆い男を演じていて、そのイメージを重ねてしまうからかもしれない。つい先日、テレビで放送された映画「エイプリールフールズ」(石川淳一監督、古沢良太脚本、15年)でも、女性にだらしない役だったので、二重に。
松坂桃李は、どういうわけか淫靡な役や嘘つきな役をよく引き受けていて、それはそれで、そういう役を巧みに魅力的に演じられるひとも少ないだろうから評価されて良いということだけは付け加えておく。…
キツネとたぬきの化かしあい、ほど練った会話ら見ごたえがあるけど、実際はストーリーが雑なだけ。リリコに人気があるには表現されたけど語りの凄さがわからないので、ある種の玉の輿を惜しむ気持ちが起きません。
パート1、パート2、藤吉(松坂桃李)の他の作品で演じてるキャラクターでの見解 なるほどそんな見方が、あるのかと感じ入りました。
狐と狸の化かし合い 久々に聞いた