今注目のアプリ、書籍をレビュー

5

「わろてんか」36話。真面目にコツコツやる人が報われる話をTBS日曜劇場に明け渡した朝ドラ

2017年11月13日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第6週「ふたりの夢の寄席」第36回 11月11日(土)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:東山充裕
フリースタイルイラスト/まつもとりえこ
イラスト/まつもとりえこ

36話はこんな話


寄席を手に入れるためにはなんとしてでも500円(500万円)を用意しないといけない。てん(葵わかな)は京都の実家に頼ることにする。

ダイジェストというかショートカット


35話のレビューで、脚本家先生のことを「ダイジェスト師匠」とお呼びしたが、36話も、ダイジェスト師匠の才能がいかんなく発揮され、万策をすっとばしてすばやく手に入れた500円で寄席を買い取って、開業へと突き進む。

500円を借りるためやって来た京都の実家・藤岡家で危うく門前払いされそうになったてんだったが、娘としてではなく、商人として来たと言って切り抜ける。
だったらもうすこしきちんとした着物で行くべきと思うが、商人として云々は、てんのその場しのぎに過ぎないからうるさくは言うまい。

お父さん・儀兵衛(遠藤憲一)は体調がすこぶる悪いにもかかわらず、その様子を見せないようにして、てんと向き合う。同じ嘘でも、お父さんのほうが格上だ。遠藤憲一、ダイジェストドラマでもしっかり演技していてすばらしい。

儀兵衛が借金の話を断っているところに、藤吉が駆け込んでくる。
現代だと、薬神社の最寄り・四条烏丸駅から天満宮の最寄り大阪天満宮駅まで早くて1時間ほど(各家の正確な場所がわからないので最寄りの神社をスタート地点にしてみました)。明治時代だとかなりかかるのではないだろうか。脚本家先生を“ショートカット先生”と呼び直したい。

親心につけこむダメチルドレン


てんと藤吉、ふたりそろって、またしてもまんまと500円をせしめることに成功する。
ふたりで手をたずさえてやればいつの日か、いい寄席ができると信じている というどアホな子どもたちが心配でならない親心。
まず、孫には甘いものであることが相場のおばあちゃん(竹下景子)が、お金を出すと言い出す。しめしめ。
それを制して、結局儀兵衛が500円出す。やったー。

儀兵衛も儀兵衛で、儲かる算段もなく商談とはいえないのだから、結納金と思ってもってけ、代わりに金輪際何もしないくらい言えばいいのに。

でも、こういうことって意外とリアル。
私の知人には、高度成長期に稼ぎ貯めまくった親に援助してもらいながら、事業に失敗したり、就職しても長続きしなかったり、それでも懲りずに放蕩を続ける人がいる。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「わろてんか」36話。真面目にコツコツやる人が報われる話をTBS日曜劇場に明け渡した朝ドラ」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    同じ笑いを題材にしたちりとてちんは、よかったなぁ〜

    16
  • ロージー 通報

    てんの思いつきがいつのまにか"2人の夢"になっているのが不思議でなりませんಠ_ಠ

    14
  • 匿名さん 通報

    遠藤憲一さん、この回で見納めか 残念だなぁ ドクターXなど、他の作品で忙しいから、仕方がないのかもしれないけれど。

    8
  • ミント 通報

    誰にも感情移入できない。松坂桃李も全く魅力ないし。芸人仲間もつまんなぃ。唯一、高橋一生見たいから見てる。

    5
  • 匿名さん 通報

    ベテランな俳優さんが多い京都にいた頃は見れましたが、最近は目も当てられない状態です…

    5
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!