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「わろてんか」43話。無能をさらし続ける藤吉の悲しい宿命に気づいてしまった

2017年11月21日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第7週「笑売の道」第43回 11月20日(月)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:東山充裕
イラスト/まつもとりえこ

43話はこんな話


開業して3ヶ月、お客さんは入るようになったが、なかなか儲からない。ついに、啄子(鈴木京香)が立ち上がる。

キースの憎めなさ


伝統派・喜楽亭文鳥師匠(笹野高史)の登場に、対抗心を燃やした寺ギン(兵藤大樹)がオチャラケ派の芸人を出してくれるようになったおかげで、なんとか番組が保つようになった。
すべて伊能栞(高橋一生)のはからいだ。

売上の7割を寺ギンに支払う契約を強引に結ばされたため、客が入ってもいっこうに儲からないながら、てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は、借金を返して、祝言をあげようと励む。
そんなある日、ぎょうさん客が入って、今までで一番の儲けになった。
調子に乗ったキース(大野拓朗)と吉蔵「藤井隆」が、売上をネコババしようとして、寺ギンにバレてしまう。
現実は、「時うどん」のようにうまくはいかない。

キースはほんとうに手癖が悪いし、余計なことばかりする。なかなかに足手まといキャラだが、なんだか憎めないのは大野拓朗の人徳だと思う。彼はなんでも、住民票を大阪に移したそうだ。それはつまり、大阪に納税するってことだろうか。BK大阪で稼いだお金は大阪に納税。それはすばらしい発想(勝手にそう想像しているだけですが)。「わろてんか」の撮影が終わったとき、彼の住民票がどこにあるか、早くもそれが気になってならない。

ごりょんさん、立ちあがる


客席を増やさず、お客さんを増やすため、亀井(内場勝則)がとっておきの作戦をてんたちに授ける。
まず、夏なのに火鉢で、寄席の中を暑くして、お客さんを総入れ替えする作戦。
それから、何度も同じ芸をやって、ひとまわりしたと思わせ、総入れ替えする作戦。
どこの寄席もやっているらしいというが、このせいで寄席を潰してしまったのではないかとてんが気づくが、ときすでにお寿司(坂元裕二「カルテット」より)。
風鳥亭の評判は、だだ下がっていた。

亀井「な? あかんやろ すんまへん」
てん、藤吉 ポカーン
って、なんやねん!

内場勝則は憎めなさの最たるものだ。
道化になるのは、ほんとに難しい。
本来、藤吉が、お道化キャラになるところじゃないかと思うのだが、松坂桃李はニンではなさそう。
なぜだろうと思うに、月曜に長めにかかる松たか子のテーマ曲では、言いたいけど言えなかった「ありがとう」と「ごめんね」が言えた日のことが歌われており、藤吉はきっといつの日か、てんやみんなに「ありがとう」と「ごめんね」を言うために、視聴者から、彼、憎めないねと笑って済まされることもなく、このひと、なんでこんなに何もできないのかとイライラさせるという逆徳を積み続ける宿命なのだと思う。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 4

  • 匿名さん 通報

    “使用人にごはんを食べさせないように漬物のニオイを垂れ流していたことと、亀井のやっていることって、似ている”  これ、私も思いました。 相手がお客と使用人で違うとは言え。 そりゃ使用人も逃げるわな。

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  • 匿名さん 通報

    内場勝則さんの、道化は確かにハマっていた。 ハマる、はまらないの違いで、藤吉は 何かしら反感を買いやすいのか、受け入れられないのか。

    8
  • 匿名さん 通報

    すでにお寿司って。 引用にセンスがない… 毎回微妙に解説が意地悪くずれてるとは感じていましたがもう読みません。 キレがない。

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  • anime868 通報

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