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「わろてんか」57話。SNSでは酷評、だが視聴率は悪くない謎を考えてみた

2017年12月7日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第10週「笑いの神様」第57回 12月6日(水)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:保坂慶太
イラスト/まつもとりえこ

56話はこんな話


寄席の前の祠で倒れていた女・ゆう(中村ゆり)が探している夫(北村有起哉)は、団吾師匠(波岡一喜)の偽物だった。

朝ドラ「わろてんか」の価値とは


6日、NHKの受信料に関するニュースが報道された。
2011年、放送内容に不満があるとして、受信契約を拒んだ者に対して、NHKが契約締結や未払い分の支払いを求めて提訴していた件で、最高裁大法廷が、テレビなどの放送受信設備を設置した世帯や事業所はNHKとの受信契約を義務付ける放送法64条が“合憲”であるとの判断を示したという。

極端は承知ではあるが、たとえ放送内容に不満があっても受信料支払いを拒めないのか・・・と再認識したとき、私の頭に、朝ドラ「わろてんか」のことがよぎった。

10月からはじまった「わろてんか」は主にSNS上では、評判が芳しくない。
大阪を舞台に、たくさんの人を笑顔にするため寄席経営をする若い夫婦の奮闘記で、どんなときでも笑顔で前向きなヒロイン・てん(葵わかな)が、ちょっと頼りないけど笑いへの思いは人一倍の夫・藤吉郎(松坂桃李)を助けていくという概要は、じつにわくわくさせられるものだが、細部に対する不満が放送開始から主にSNSを中心に散見されている。
笑いや経営に関するディテールが描かれてないとか、登場人物の感情の機微があっさりし過ぎているとか、
とりわけ、夫・藤吉郎が、あまりにも何もできない人物でイライラするという意見だ。たいてい、ヒロインの夫は頼りなさも込みで、女性視聴者にとても愛されるにもかかわらず、こんなにもがっかり意見が挙がるのは珍しい。
そういう意味では、ひじょうに新しいようにも思うし、流行りのイライラエンタメを目指しているのかもしれないが、朝起きたばかりに見る番組として、せっかくだったら、愉快に好意的に観たい。

とはいえ、視聴率は悪くないのだ。
19〜20%台で安定している。むしろ、前作「ひよっこ」の前半のほうが不安定だった。主人公が何かを目指すわけでなく、平凡過ぎること、イベント事が起こらず、ダラダラとおしゃべりしてばかりというような部分を物足りなく思う視聴者がいたからだ。

その点、「わろてんか」は、適度に何かイベント起こり(主人公が駆け落ちする→嫁ぎ先が経営難に陥る→寄席をつくって心機一転→邪魔が入る→寄席を大きくする→新たなハードル・・・等々)、でも、極端な衝撃(人の死や貧乏の苦労や虐めなど)がなく、なんとなく大変で、なんとなくうまくいって、とりあえずいつも前向きだ。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 8

  • 匿名さん 通報

    レビューを読んで演出の工夫は理解できました。でもストーリーやキャラクターの振る舞いが幼稚すぎてイライラ。でもリタイアし難いのは次々登場する役者さんの演技が見たいからだとレビューで気づきました。

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  • 匿名さん 通報

    NHKは、スクランブル放送にすれば、万事解決でしょ。すこぶる金を掠めとりたい強欲故に、一般人を袋叩きにしているだけで❗

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  • 匿名さん 通報

    万丈目達の要求に対しての藤吉の言葉が辛辣でしたね。席主としては正論だと思いますが、それは普段言うべきであって、労働争議の場で言うのはちょっと、、、。そもそも、お前がそれを言うか、という気もするし。

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  • 匿名さん 通報

    視聴率落ちてきてますけど

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  • 匿名さん 通報

    私も脱落しそうです…

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