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「わろてんか」58話。北村有起哉の名演に片眉を上げる葵わかな

2017年12月8日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第10週「笑いの神様」第58回 12月7日(木)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:保坂慶太
イラスト/まつもとりえこ

58話はこんな話


団吾(波岡一喜)の偽物(北村有起哉)は、ゆう(中村ゆり)の夫で、噺家だった。てん(葵わかな)は、
藤吉に、彼のネタを見てやってほしいと頼む。

まだ名が出てこない


「笑いの神さんなんかこの世におるかい」とニヒルなことを言う男(北村有起哉)は、タイトルバックには
まだ「ゆうの夫」としかなってない。
公式のニュースなどを見ると、団真という名前であることがわかるが、毎日ドラマだけ見ている者にはまだ謎のままだ。
団吾とゆうとこの夫がどういう関係なのか、物語の進行に予測がつかないところは楽しい。
「神さんおったら団吾やのうていまごろ俺が天下とってるわ」という男の言葉が気にかかる。
天才・団吾と思わせて、実は・・・がありそうだ。

と思わせて、実は・・・


だったら藤吉も、無能の極地と思わせて、実は・・・が最後にあるといいのだが。
58話も順調にダメ夫ぶりを発揮した(もうそれはそれで安定の域)。
「女房のいうことなんか当てにならん」などと言って、てんをムッとさせる。
このときの葵わかなの片方の眉毛の上げ方に注目したい。
彼女の所属するスターダストは、山田孝之や窪田正孝など、表情を作ることが巧い男の俳優がたくさんいる。葵わかなは女性ながら、そこに追随しようとしている気がして、その努力を応援したい。

リリコ(広瀬アリス)が、栞(高橋一生)の現代映画のヒロインになるかも?と盛り上がっているなか、
てんはおうちで苦労ばかりで、なんだか可哀想になってしまう。がんばれ、葵わかな。

北村有起哉がやっぱりすばらしい


北村有起哉が芸達者だから、ヒロインも刺激されるだろう。
北村の、落語「崇徳院」の語りもさすがだが、はじめるまえに、身なりを整える細かい動きが、見る者の気持ちをみごとに誘導する、そのストロークが考え抜かれている。また、ゆうに膝枕するところなども、じつにナチュラルに見える。
ふつーに見せることがどれほど難しいか。それを北村有起哉はやっているのだ。

そんな北村有起哉は、NHKのドラマだと、木曜時代劇「ちかえもん」(16年)の竹本義太夫役でおなじみ。松坂桃李つながりでいうと、今年1月に放送されていた「視覚探偵 日暮旅人」で、松坂桃李を執拗に追い詰めて、最後壮絶な戦いをする男(リッチー)のクレージー極まりない演技も必見である。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「わろてんか」58話。北村有起哉の名演に片眉を上げる葵わかな」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    藤吉が憎めないダメ男ではなく嫌なダメ男になっているのが、制作サイドが意図したものなのか、役者も含めて力量不足によるものなのかがずっと疑問です。演じ方を少し変えるだけでもかなり印象が違うと思うのですが。

    20
  • 匿名さん 通報

    北村有起哉さん、上手いですよね。抜群です。

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  • 匿名さん 通報

    啄子さんがいなくなってから急に藤吉が偉そうに振る舞うようになった。不快にすら感じる。松坂桃李本人がそういう性格なのかというイメージすら抱いてしまう。そろそろ見切りつけようかな。

    16
  • すすむ 通報

    もしかしたら藤吉って新手のヒール役? ここまでポンコツ過ぎるわけがない そして それを狙って演じてるなら松坂桃李って凄くないかぁ と思わないと理解不能

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  • 匿名さん 通報

    朝ドラつながりで言ったら、北村有起哉さんの奥さんは『さくら』のヒロインだった高野志穂さんなんですよね。

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