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「きみが心に棲みついた」1話「ありのままの自分」の毒。三角関係恋愛ドラマかと構えていたら危険だぞ

2018年1月23日 09時45分 ライター情報:大山くまお
吉岡里帆主演の火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』がスタートした。キャッチフレーズは「2人の男性の間で揺れ動く、一筋縄ではいかない三角関係ラブストーリー」。事前情報を一切知らなかった人は、予告で流れていた吉岡の「キョドコって呼ばれてました~(鼻に指を突っ込むポーズ)」などの振る舞いを見て「ちょっと痛い感じのラブコメかな?」と思ったかもしれないが、とんでもない。もう一度言うが、とんでもない。
「FEEL YOUNG」2018年 2月号

ネジネジは今日子をつなぐ首輪


メインの登場人物は3人。主人公の小川今日子(吉岡)は、自己評価が異様に低く、自分にまったく自信が持てないという女性。ついたあだ名は「キョドコ」。実は幼少期から親に愛されたことがなく、子どもの頃も周囲からいじめに遭っていた。学生時代に出会い、生まれて初めて自分を受け入れてくれた星名(向井理)に依存するが、いつしか暴力的な振る舞いと冷酷な指示によって支配されるようになる。現在は下着メーカーに勤務中。仕事への情熱は人一倍で、周囲に才能も認められている。演じる吉岡は今日子のことを「女の子としての弱さと強さ、両面が表に出ている子」と表現している。いつも身につけているネジネジ(原作では「中尾巻き」)は星名に与えられたものだ。

今日子が好意を寄せるのは、マンガ編集者・吉崎幸次郎(桐谷健太)。合コンで初対面だった今日子に厳しい言葉を投げつけるが、いきなり帰り道で今日子に告白されて困惑する。編集者としては有能で、担当する作家・スズキ次郎(ムロツヨシ)にも信頼されている模様。売れっ子ライトノベル作家・成川映美(中村アン)と付き合っていた過去がある。

そして、問題の人物・星名漣(向井理)。今日子の大学時代の先輩で、忘れられない男。スマートで穏やかな物腰だが、残忍で冷酷な裏の顔を持つ。商社からの今日子が勤める下着会社に出向でやってくるが、それは彼が巧みに人に付け込み、支配する力に長けているからだ。大学時代に支配していた今日子と偶然再会し、再び今日子に付きまとうようになる。

原作は天堂きりん『きみが心に棲みついた』『きみが心に棲みついたS』。同作品が連載されている『FELL YOUNG』2月号の表紙を見て、ギャッとなった。主演の3人が登場しているタイアップ表紙なのだが、今日子の首にかかっているネジネジを、星名がしっかりと握ってる! まるで首輪とリードのようだ。今日子の体は反対側にいる吉崎のほうを向いており、吉崎の背中を指でつまんでいるのだが、なんとも頼りない。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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