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「アンナチュラル」4話。その仕事は「人を死なせてまでやることなのか?」忖度とブラック企業を打ち砕け

2018年2月9日 09時45分 ライター情報:大山くまお
石原さとみ主演、野木亜紀子脚本の金曜ドラマ『アンナチュラル』。架空の組織「不自然死究明研究所(UDIラボ)」を舞台に、死因究明のスペシャリストたちが活躍する1話完結の法医学ミステリーだ。

先週放送された第4話の視聴率はググッと反発して11.4%。「ザテレビジョン」が発表した1月29日~2月4日の連続ドラマ週間視聴熱ランキングでは見事にトップ1を獲得した。そうだろう、そうだろう。「誰がために働く」と題された4番目のエピソードは、法医学ミステリーの形式をとりながら現代社会が抱える問題を鋭く抉り、同時に家族を守ろうと働き続ける父親たちの気持ちを描く、胸が熱くなる佳編だった。
イラスト/まつもとりえこ

過労死か、修理ミスか、医療ミスか


今回、UDIラボに持ち込まれた案件は、労働問題を主に取り扱う弁護士であるミコトの義母、夏代(薬師丸ひろ子)からのもの。バイクで交通事故死した男性・佐野(坪倉由幸)の死因を究明してほしいというのだ。佐野の妻・可奈子(戸田菜穂)は幼い2人の子どもを抱えて途方に暮れていた。夏代は彼女を助けるために立ち上がったのだ。

佐野は話題の商品「しあわせの蜂蜜ケーキ」の工場の製造責任者として、月140時間を超える残業をこなしていた。夏代は過労を疑っていたが、工場長の松永(春海四方)は頑として残業を認めない。経緯を聞いて、ケーキをわちゃわちゃ食べていた東海林(市川実日子)、久部(窪田正孝)、神倉(松重豊)が一斉に神妙な表情になるところがおかしい。相変わらず、こうした緩急が絶妙だ。

度重なる残業に寄る過労か、バイクの修理ミスによる事故死か、医者による病気の見落としが原因の病死か。“責任の所在”を明らかにするための解剖が始まった。ミコトたちによる解剖についての報告を聞きながら、責任のなすりつけ合いをする松永たち。あくまでも工場は無関係だと強く主張する松永は、可奈子に向かって「仕事だと嘘ついて、浮気でもしてたんじゃないですか」と心無い一言を言い放つ。帰り際、それまで大人たちのやりとり聞いていた佐野の長男・祐(藤村真優)はこう呟く。

「あいつら、本当のことなんて、どうだっていいんだ。あったことも全部、なかったことにされる」

祐は「しあわせの蜂蜜ケーキ」の店に石つぶてを投げつける。これが彼にできる、精一杯の反抗だった。

月140時間の残業は「忖度」の結果


「私だって、自分の家族を守るのが精一杯なんだ! これ以上、どうしろと……」

工場の従業員からの内部告発を受けた夏代は松永を問い詰めるが、彼女の目の前で松永が過労で倒れてしまう。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 4

  • 匿名さん 通報

    坪倉さん良かったよね〜

    12
  • 匿名さん 通報

    よく坪倉さんをこんなマジメな役にキャスティングしたよね

    7
  • 匿名さん 通報

    中堂の過去が、さらにわかる回になるのか、焦らされるのか❗❓気になります。

    3
  • 匿名さん 通報

    録画忘れてがっかりしてたらGyaoで見れた!便利~

    1
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