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「わろてんか」116話。NHKと吉本興業文芸部の深い関係は戦前にまでさかのぼる

2018年2月20日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第21週「ちっちゃな恋の物語」第116回 2月19日(月)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:東山充裕
イラスト/まつもとりえこ

115話はこんな話


北村笑店25周年に東西対抗大漫才大会をやる企画が立ち上がる。栞(高橋一生)はそれに加えて、ホンモノのマーチン・ショウを、北村笑店と栞の会社との共同企画として招聘しようと提案。その資金はざっと50万円(5千円がいまの1千万円だから10億円)。

最近「わろてんか」すこし変わってきた気がする


わーびっくり。
隼也(成田凌)を騙した詐欺師が捕まった。と、栞がセリフで説明した。
ではお金が戻ってきたのだろうか、と思ったら、「まだお父ちゃんにお金返してない」とあとでてん(葵わかな)が言うので、戻ってきてないようだ。残念ですね・・・。

「わろてんか」は、人生に起こるいろんないやなことをさくっと済ませる。
物語をいやなこともいいことも含めてじっくり楽しみたいひともいれば、いやなことは見たくないひともいて。
死や戦争や詐欺などのディテールは見たくもないひとには「わろてんか」は程よい湯加減なのだと思う。
冷水とか熱湯とか味わいたいひとばかりではないのだ。

それにしてもディテールが書けてないとお嘆きのあなた。
お仕事に関しては、隼也を通して、すこしだけディテール増えてきているような気がしませんか。
改めて、てん(葵わかな)が最初にやっていた下足磨きを隼也がやったり、めくりを書いたり、めくりは藤吉(松坂桃李)が一枚一枚書いていたという話が出たり。25年前にやってたことをいまも続けていると描くのは、最初にそういうのを書いてそのままにしてしまうより説得力が出る。
いまなら、パワハラにもとられかねない、師匠へのお茶の出し方に気を配らないとどやされるのも、アサリ(前野朋哉)が風太(濱田岳)とてんに頼まれてわざと怒っていたことにされていた。ぬくい日は小梅、雨の日は干し梅と入れ替えないといけない。紙くずのなかにご祝儀が入っているかもしれないから中身を確かめなくてはいけない。などなど、徒弟制度の大変さをちょっとだけ描く。
ていねいに芸事を書いた秀作ながら、なぜか視聴率が振るわなかった過去(「ちりとてちん」)を踏まえて、最初から芸ごと全開にしないように気をつけていたのかもしれない。

「世界中の誰もが言葉つうじんでもわろて感動できる それがマーチン・ショウや」
隼也は、マーチン・ショウの魅力をそう語る。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「わろてんか」116話。NHKと吉本興業文芸部の深い関係は戦前にまでさかのぼる」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    > 風太には、吉本せいのもうひとりの弟・林正之助の要素も入っているだろう。 むしろ正之助が主なモチーフで、そこに他の人の要素を混ぜているのだと思います。

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  • 匿名さん 通報

    >「吉本興業百五年史」を買うか迷って、まず後者を買ってみた。1万円以上するので悩みに悩んだのだが  ずいぶん思いきりましたね。

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  • 匿名さん 通報

    体制べったりの芸人養成プロダクションの話はつまらない。

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  • 匿名さん 通報

    木俣さん自身、以前に風太のモチーフは林正之助と書いてますよ。例えば53話のレビューで。木俣さんはいつの間にか勘違いしているのではないでしょうか。

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  • 匿名さん 通報

    先日のコメント欄でも「風太のモチーフは林正之助、林弘高要素は隼也」と指摘を受けてるんですけどね。過去のレビューも誤植みたいにサイレント修正かな?

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