今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

「隣の家族は青く見える」7話。部屋でわかる夫婦、家族の変化と成長。カーテン、ベッド、2脚の椅子

2018年3月8日 09時45分 ライター情報:むらたえりか
3月1日(木)放送の隣の家族は青く見える(フジテレビ系列)、第7話。(ノベライズ
五十嵐家、川村・杉崎家、小宮山家は、それぞれの家庭のすれ違いを火種に夫婦喧嘩。広瀬・青木家は同性愛者であることが親に知れてしまう。
イラスト/Morimori no moRi

心に踏み込む深度「部屋」と「ベッド」


ちひろ「亮司は、亮太くんに嫌われたくないんだよ。だから必死に機嫌とってるの。でも、好かれもしないよ、このままじゃ。彼の心の中に入っていってやんなきゃ、いつまで経っても『ほしいものを買ってくれるだけの便利なおじさん』のまんまだよ」
亮司「これは俺と亮太の問題だ! 俺たち家族のことに口出さないでくれ!」

亮太(和田庵)は、亮司(平山浩行)の前妻とのこども。
「こどもはいらない」と言っていたちひろ(高橋メアリージュン)と別れる覚悟で引き取ったが、今は3人で暮らしている。

ちひろがいるリビングとカーテンで仕切られた亮太の部屋を、亮司が行き来する。
亮太の機嫌を取って何でも言うことを聞いている亮司。それをちひろに指摘されると、リビングからカーテンを抜け、亮太の部屋に入る。
亮太の部屋に入ることなく、カーテン越しに苦言を呈し続けるちひろ。亮司が「俺たち家族のことに口出さないでくれ!」と声を荒げると、ちひろは無言でカーテンポールを引き下ろす。

部屋は「心の中」でもある。
ちひろは自分なりに「良識ある大人として、同居中のこどもに最低限の責任を果た」す努力をしている。それをないがしろにされたことと、情けない亮司の姿にちひろは苛立つ。
カーテンポールを壊したのは、勝手に自分と亮太の殻に閉じこもろうとする亮司の壁を壊したい気持ちの表れだ。

夜になって帰宅した亮司は、ちひろの寝ているベッドを通り過ぎてまた亮太の部屋へ。ベッドにもぐりこむと、亮太に「仲直りしなよ。僕が来たせいで喧嘩とか、困るよ」と言われてしまう。
母親と離婚した理由を聞かれた亮司は、ちひろと結婚することを前妻に伝えたときのエピソードも話した。

亮司「喜んでくれたよ。『今度は大事にしなさいよ』って」
亮太「それがお母さんの遺言なら、守らないとダメじゃん」

亮太に促され、亮司はカーテンを抜けてちひろのいる部屋へ。そして、ちひろが背を向けて横になっているベッドで眠る。
こどもと妻の部屋を行き来しているだけだった亮司は、表面上で勝手に板挟みになっていた。それぞれのベッドに入ったのは、2人の「心の中」に入る第一歩だ。
亮司がベッドに入って来ても、亮太もちひろもまだ背を向けている。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

「「隣の家族は青く見える」7話。部屋でわかる夫婦、家族の変化と成長。カーテン、ベッド、2脚の椅子」のコメント一覧 0

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!