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「わろてんか」140話。残り2週間を切って絶好調。朝ドラ名物「立ち聞き」アップデート

2018年3月20日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第25週「さらば北村笑店」第140回 3月19日(月)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:鈴木 航
イラスト/まつもとりえこ

140話はこんな話


「自由主義的要注意人物」として政府に目をつけられている伊能(高橋一生)は、迷惑がかからないように、北村笑店を辞めてアメリカに行くと言うが、てん(葵わかな)は・・・。

伊能が辞表を


夜遅く、こっそり辞表を事務所に置きにきた伊能。ばったり、風太(濱田岳)と出会ってしまう。
この時間に、会社に来た理由を“説明”しながら、辞表を見つけるという流れ。
どう考えても緊迫している伊能に「いたずらか・・・」という言葉が出る風太が面白い。それだけ動転しているのだろうけれど。
アメリカに行くという伊能と止める風太のやりとりは、
風太「金は? ぎょうさんかかるやろ」
伊能「密航でもなんでもして必ず行くよ」
など、なんだか、浮世離れしている。
上海に行ったリリコ(広瀬アリス)のときも疑問に思ったのが、あんなに働いて売れっ子だったはずで、伊能も大きな会社の社長だったのだから、そんなにお金がないとは思えない。貯金でしばらくなんとかなるはずだろう。
てんが常にいい着物を着ている以外、誰も彼もあまりお金持ちな感じがしないのが「わろてんか」の不思議なところだ。

またしても、歴史を塗り替えた


伊能と風太が押し問答をしていると、外に、なぜかてんとトキ(徳永エリ)が来て聞いている。
こんな時間に都合よく現れる理由は、あとでトキが「あっちこっち探してここへ・・・」と台詞で説明する。
風太とトキ、夫婦で説明台詞をうまく聞かせた。
外で息を殺していると、
「伊能さん てんのこと どない思ってはるんや 昔 お願いにいったことありましたやろ てんの婿さんになってほしいと」と風太が伊能に言っているのが聞こえてしまう。
こんな肝心なことを立ち聞きしてしまうてんの気持ちはいかばかりか。というか、主人公として、これでいいのか。
だが、「わろてんか」が、139話のレビューで書いた、幽霊のセミレギュラー化で朝ドラ史に爪痕を残したということに続いて、またしても爪痕を・・・と思ったのは、このてんの立ち聞きのことである。
朝ドラの定番ではある立ち聞きを、ここまでデリケートなパーソナルな話を主人公が聞いてしまうという場面に使うのは思い切りが良すぎるではないか。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 9

  • 匿名さん 通報

    ここんところ感じるのは「てん」は幾つなのだろうかという疑問。特殊メークはどうかと思いますが、仕事の苦労で白髪があっても可笑しくないのでは。

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  • 匿名さん 通報

    あさイチに出ていた江川悦子さん、てんにも特殊メークしてあげて下さい。

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  • beer 通報

    栞の話を聞いている、おトキの頬に一筋の涙が見えた時、これは、演技を超えて本気で泣いている様に見えた。おトキもアドリブの上手さでは、風太に負けてないと思った。

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  • 匿名さん 通報

    >伊能も大きな会社の社長だったのだから、そんなにお金がないとは思えない。貯金でしばらくなんとかなるはずだろう。  全財産、会社の損失に差し出したとドラマ内で発言がありましたよ。

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  • 匿名さん 通報

    てんと栞が話している後ろで、険しい顔をしているトキと風太が印象的でした。

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