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「西郷どん」13話。西郷と大久保の濃密な友情に震える「大事なもの」は「おはんじゃ」

2018年4月15日 09時45分 ライター情報:木俣冬
大河ドラマ「西郷どん」(原作:林真理子 脚本:中園ミホ/毎週日曜 NHK 総合テレビ午後8時 BSプレミアム 午後6時) 

第13回「変わらない友」4月8日放送  演出:野田雄介
『西郷どん! 』並製版 中  KADOKAWA 林真理子
前半30ページまで、正助と吉之助のこと、月照との出会いと別れが描かれている。
スピーディに進みながら、重要な情報は濃密に入り読ませる。
西郷と月照の場面は、ドラマの会見で「原作にはBLも書かれている」発言の元になった部分であろう。必読!

篤姫の輿入れ


ドラマの裏話を伝える特番「『西郷どん』スペシャル~鈴木亮平×渡辺謙の120日~」が入って1週空いての13話。
まず、12話を振り返っておくと、島津斉彬(渡辺謙)の国を変えたいという悲願に協力するため、公方・家定(又吉直樹)に輿入れするという重い使命を背負う決意をした篤姫(北川景子)だったが、大きな地震に遭い、心が揺れ、吉之助(西郷どん)に一緒に逃げてと迫った。
すぐに気持ちを整え、ひとりの女性としてではなく、国を背負う者の顔に戻る篤姫。
制作の舞台裏を見せる特番も面白かったが、この話のあとは一気に畳み込んで見せてほしかった気もする。間が空いてしまったのはタイミングが良くなかったかもしれない。

さて、13話では安政の大地震により、江戸が大きな被害を受け、輿入れが延期になったところからはじまる。
吉之助は、だめになった婚礼道具を、1年で整え直す使命を帯びて、奮闘。
着物の下絵を持ち出してくれた呉服屋の主人が出てきたり、不足した材木を慣れない手つきで切っている人が出てきたり。吉之助も手伝いはじめる。ここで、特番で紹介された、特殊な小さい草履を履いているのが見えた。

安政3年11月、篤姫はついに江戸城へ出立。
作り直した打ち掛けがきれい。
遠くから見つめ合う吉之助と篤姫。
篤姫のほんとうの気持ちを知っているのは、吉之助だけ。彼らが再会するのは、江戸城開城のとき、とナレーション(西田敏行)が語る。それは慶応4年(1868年)。安政3年は1856年なので、12年後になる。まだずっと先だ。

薩摩の守り神


輿入れの際、斉彬が、篤姫に、薩摩の守り神を渡す。これは狐。薩摩には狐にまつわる吉話が伝わっている。
鹿児島の稲荷神社のサイトには、“津忠久公の母である丹後の局が暴風雨の中産気づかれた際、摂州住吉稲荷神社の神の使いであるキツネが、灯りをともして出産を助けた。その御神霊の加護により誕生された霊験を偲び、島津忠久公が薩摩守護職に任用された折、創建されたと伝えられる。”と書いてある。
また、関ヶ原の合戦における「島津の退き口」で有名な島津義弘は、朝鮮の役では白い狐と赤い狐に助けられたという伝説が。
そういうこともあって、島津家には甲に狐が象られているものもあるようだ。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「西郷どん」13話。西郷と大久保の濃密な友情に震える「大事なもの」は「おはんじゃ」」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    それ以前に、特番やるなら総集編やった方が良さそうだ❗

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