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「半分、青い。」16話「なんやろ、この押されれば押されるほど引く感じ」

2018年4月20日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第3週「恋したい!」第16回4月19日(木)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:田中健二

16話はこんな話


梟町には土地開発の波が、高校生たちには恋の波が押し寄せる。

バブルの闇


おもむろにブラジルの香りが漂う。
地方都市開発の魔の手は徐々にのび、東京から来たリゾート会社の人たち(斎藤歩、鈴木伸之、佐藤江梨子)が、ふくろう商店街の人々を集めて【ぎふサンバランド】のプレゼンに余念がない。

ブラジルの食べ物、飲み物、本場のサンバダンサーズのパフォーマンス・・・。
最初は、物珍しい食べ物飲み物を楽しんでいた商店街の人々だったが、ブッチャーの父で地元の不動産屋を営む西園寺満(六角精児)がプレゼン側にいて、「もう一歩上にいけるチャンスでしょう」と煽るので、はたと我に返り、「なんやろ。この押されれば押されるほど引く感じ」(和子・原田知世)と不信感をいだきはじめた。

経済考証のスタッフも入れて、バブル期の地方都市開発状況をかみくだいて描く「半分、青い。」。
朝ドラや大河ドラマは地域活性ドラマであるにもかかわらず、地域活性に潜む欺瞞を描くところがなんともブラックな気もしないでない。ドラマがはじまる前と放送中は、舞台となった地域は盛り上がるが、放送が終わるとぱたりと客足がとだえてしまうことが問題視されている。
以前、「真田丸」の吉川邦夫プロデューサーに話を聞いたとき、レガシー問題は考えていく必要があるという話になった。以下、引用してみる。

“「レガシー問題は考えていく必要があると思います。『真田丸』では全国展開して、上田をはじめ関係する地元も大いににぎわいました。大河ドラマにしても朝ドラにしても、例年、舞台になる地域には、史跡を訪ねたり、イベントが行なわれて、凄まじい数の人が来るんです。ただ、放送が終わったあとの落差が激しいので、終わったあとも人が呼べる方法論を考える必要があると感じています」
ーそういう意味では3年経っても、朝ドラ『あまちゃん』の舞台、久慈にはいまだに人が訪れていますね。
「『炎立つ』(94年)では、江刺(現・奥州市)にオープンセットを作ったのですが、平安鎌倉室町期の建物を本建築で建てたもので、おかげでいまも機能していて、時代劇の撮影に使っているんです。『真田丸』でも使いましたし、『おんな城主直虎』でも使っています。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    >振り返った少年は、「べっぴんさん」(16年)で新人社員だった森優作(クレジットでは小林役)。  ああ、あの人だったのか❗気づきませんでした❗

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