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すっぽん抱えてドタバタの「崖っぷちホテル!」は吉本新喜劇だった。視聴率も大逆転なるのか4話

2018年5月13日 09時00分 ライター情報:大山くまお
岩田剛典の初主演ドラマ『崖っぷちホテル!』。借金とダメ社員だらけの名門ホテルが“崖っぷち”からの大逆転を目指して奮闘する姿を描くコメディーだ。

先週放送された第4回の視聴率は7.0%。第2回でガクンと落ちたが、その後はじわじわと盛り返し続けている。ホテルの「救世主」も登場し、視聴率も大逆転なるか?
イラスト/Morimori no moRi

大ピンチ! スタッフの大量離脱!


ホテルの経理などを一手に引き受けてきた事務責任者の丹沢(鈴木浩介)が総支配人の佐那(戸田恵梨香)に「グランデ インヴルサ」を辞めたいと言い出した。近隣にビジネスホテルが建つので、そこに再就職するというのだ。

慇懃無礼で自己中心的な丹沢だが、実は佐那の父親である前の総支配人に学生の頃から仕えており、「グランデ インヴルサ」への愛情は人一倍。ショックを受ける佐那だったが、副支配人の宇海(岩田剛典)は彼を引き止める素振りも見せず、後任の面接の手配と送別会の準備を始める。

ホテルを辞めるのは丹沢だけではなかった。腕利きの清掃員の尚美(西尾まり)とコワモテのフロントマン(くっきー)も丹沢と一緒にビジネスホテルに再就職するのだという。彼らとずっと一緒に働いていた長吉(宮川大輔)とピエール(チャド・マレーン)も動揺を隠しきれない。なんとなく新日本プロレスから武藤敬司以下レスラー数名と経理スタッフが離脱して全日本プロレスに移籍したことを思い出す。

3人の後任を採用するための面接ではまったくろくな人材がやってこなかったが、最後に登場した初老の男・小山内(長谷川初範)に梢(りょう)たちは心奪われる。彼の立ち居振る舞いなどが前総支配人にそっくりだったからだ。小山内は優秀な経理マンで、たちどころにホテルの事務を把握する。

辞職の理由は……すっぽん


丹沢がホテルを辞める理由――それはホテルの経営難ではなかった。前支配人に命じられて世話を続けていた“幸運の食材”すっぽんのすぽ太郎が行方不明になってしまったのに、スタッフが誰も気にとめていなかったからだった。彼の心の中では、すぽ太郎は前総支配人の頃からのホテルへの愛情の象徴とも言える存在だったのだ。

丹沢はすぽ太郎をずっと探し回っていたにもかかわらず、誰もすぽ太郎のことはおろか、探し回っている彼のことにも気づかない。ホテルへの愛情を示さないスタッフたちに愛想が尽きた丹沢は、辞めることを決心したというわけ。

ここで描かれているのは、「人は誰かに見ていてもらいたい」という当たり前の心理だ。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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