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「モリーズ・ゲーム」セレブ御用達ポーカールーム女経営者の度胸と頭脳とプライド、エグい、酷い、面白い

2018年5月15日 09時45分 ライター情報:しげる
「女は愛嬌」なんていうが、あれは嘘である。女だろうが男だろうが、クソ度胸と負けん気、そして仁義を通す気概があれば運を引きずり出すことができる。『モリーズ・ゲーム』はタフな女の姿をテンポよく見せることで、そんなメッセージを伝えてくる。

才女モリー、モーグル選手から女ポーカーゲーム運営者へ転身!


『モリーズ・ゲーム』の主人公、モリー・ブルームは実在の人物だ。臨床心理士の父に仕込まれた冬季オリンピック代表候補レベルのモーグル選手でありながら、政治学の修士でもあり、GPA(各科目の成績評価値)は3.9。ハーバードへの入試も余裕でパスできる成績である。モリーは文武両道の超優秀女性アスリートだった。

2002年、冬季オリンピック予選最終戦。モリーは女子モーグルで北米3位につけていた。しかし、滑走中に一本の松の枝がスキー板に接触。ジャンプ中に板が外れ、モリーは地面に叩きつけられる。ソルトレークで金メダルを獲り、ロースクールを卒業して会社を設立するというモリーの計画は完全に頓挫する。

怪我から回復したモリーはロサンゼルスで休暇を取り、人生を仕切り直すことにする。クラブのウェイトレスとして働く中、ディーンという不動産業者と知り合ったモリーは、彼の事務所で働くことに。パワハラ野郎のディーンだが、裏では非合法のポーカーゲームを運営しており、そこには錚々たるセレブが参加していた。ポーカーゲーム運営で手に入るチップが膨大な収入となることを知ったモリーは、頭の回転の速さと話術で客にチップを払わせるテクニックを身につける。しかし、自らの立場が危うくなったことを察知したディーンは、モリーを解雇する。

しかし、モリーは顧客リストをそのまま引き抜き、自らのポーカーゲームを主催する。高級ホテルの一室を貸し切り、最高級の酒と葉巻と料理を揃え、ディーンのクラブから次々に客を吸い取るモリー。モリーのクラブの顧客リストには、実際にレオナルド・ディカプリオ、ベン・アフレック、マット・デイモンといった俳優や有名投資家、プロのポーカープレイヤーたちが名を連ねていた。しかし、ディーンのクラブから流れてきた客である"プレイヤーX"(実名が出せないのだ)とのトラブルを抱えたことでロサンゼルスに見切りをつけたモリーは、ニューヨークに拠点を移す。

しかし金回りがいいように見えるモリーも、実際の経営のコスト増加には手を焼く。アメリカの法律では店に支払われるチップを収益に当てるのは合法だが、客の掛け金から店が手数料を取るのは違法。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

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