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「半分、青い。」44話。五平餅には宣伝契約期間があったのか

2018年5月23日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第8週「助けたい!」第44回5月22日(火)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:橋爪紳一朗

44話はこんな話


秋風(豊川悦司)に謝罪された鈴愛(永野芽郁)は東京に戻り、メシアシから作画のアシスタントに昇格。
本格的に漫画家の道を歩み出す。

原田知世のテンションが変わってきた


突然帰って来た律(佐藤健)に、ええ〜とおののく和子(原田知世)。
すっかり舞い上がって、初期の頃のおっとり口調は消え、「いいの いいの! すごくいいの」などとトーンが上がっている。
これ、なんか聞いたことある響きと思ったら、「昼顔〜平日午後3時の恋人たち」で上戸彩演じるヒロインが斎藤工演じる不倫相手と一緒に過ごして盛り上がっているときに発した「いい、いい、すごくいい」に似ているのだ(原田知世と上戸彩は口角の感じが似ている)。あれは最高だった。
それはともかく、和子のテンションがへんなのは、律が東京に行ってから精神的に参ってしまったからのようだ。クスリを飲んでいたことを律は知る。気持ちを晴らすためにボクシングをやっているのも、テンションが上がっている理由のひとつかもしれない。

土下座を激写


ネームがあった、戻って来てほしいと頭を下げる秋風、そこに例の、スズメファイト! と煽る劇伴がかかって、なんか来るぞ・・・と身構えたら、案の定、謝罪を写真(使い捨てカメラで)に撮る鈴愛。
そしてメシアシから作画アシスタントにしてもらうように交渉する。相手の失態を利用し自分に有利にもっていく交渉上手である。

「半分、青い。」における、現代では何かとそれは「ハラスメント」だと言われてしまいそうな、見た目や名前をからかったり、性的欲望を会話のネタにしたり、理不尽に厳しくしたり、目には目を的に貸し借りでものごとを進めていったり(不利になるから滅多に謝らない)することは、いかにも80〜90年代の男社会だ。
時期的に現代とかなり地続きなので、戦時中のドラマのように客観視しにくく、こんなことあってはよくないと感情的になってしまうこともありがちだが、こういうことが当たり前だった時代が実際あったのだ。43話のレビューにも書いたが、「半分、青い。」はこの頃の時代の空気がよく出ている。作家が意識的にそれを出しているのか、その時代を生きた無意識が現れているのかはわからないが、こんなおかしな時代があったのだと笑い飛ばすことで成仏させることも80〜90年代的である。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」44話。五平餅には宣伝契約期間があったのか」のコメント一覧 8

  • 匿名 通報

    鈴愛の帰郷を「宝くじが当たったみたい」と喜ぶ晴さん。嬉し涙と特上寿司で、律と正人くんをもてなす和子さん。どちらも幸せそうで温かい気持ちになれました。秋風さんは、お土産が五平餅じゃなくて残念でしたね。

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  • 匿名さん 通報

    秋風先生、岐阜からの帰りは案内なしのようでしたが、ちゃんと帰れたのでしょうか。梟町で迷子になった秋風先生を想像してにやにやしてしまいました。

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  • c 通報

    五平餅のことで、秋風と仙吉の絡みがあるかと思ったら、肩透かしでした(^_^;)

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  • 匿名さん 通報

    ~いかにも、80~90年代の男社会だ、と言うところに、またか、と思った。ここに書かれていることは、80~90年代だけのことでも、男社会に特有なことでもない。木俣さん、主観的にすぎるように思う。

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  • 匿名さん 通報

    蕗味噌食べたい。こっちも売れるかも。 ピノコはドラマは見てないので、 書かれた趣旨と違うかもされませんが、 原作漫画から双子設定ですよね? 今度、ドラマも見てみようかな。

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