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「あなたには帰る家がある」6話。不倫するドラマは恋愛ドラマだが、不倫されるドラマは家族ドラマなのだ

2018年5月25日 09時45分 ライター情報:むらたえりか
綾子「今日、私は家を出ます。もう自分を抑えることができないのです。私は、秀明さんが好きなのです。まるで高校生のように、その感情だけが私を動かしています」

5月18日(金)放送の金曜ドラマあなたには帰る家がある(TBS系列)6話。
1話から見てきて「これは綾子(木村多江)が秀明(玉木宏)を奪うための作戦なのかな」と思う場面が何度もあった。真弓(中谷美紀)の職場にメンチカツを差し入れたこともそうだし、佐藤家のバーベキューに茄子田家が参加したことも。

しかし、それらもすべて綾子が感情に突き動かされ行動した結果だったということだ。
用意周到な寝取り作戦と、感情に従って後先考えない規格外の行動。守るべきものがある真弓にとっては、防波堤をつくる暇も与えてもらえない後者のほうがとんでもない脅威だ。
イラスト/Morimori no moRi

綾子が秀明に固執する理由


綾子は、ついに真弓と秀明の娘・麗奈(桜田ひより)に接触。2人でパンケーキを食べに行った。
秀明と愛し合っていることを信じている綾子にとっては、麗奈は自分の娘同然。親しくなって真弓の悪口でも吹き込もうなどという作戦ではないはず。いずれ自分の娘になるのだから仲良くしたい、と思ってのことだろう。

それを知った真弓が茄子田家に抗議に出かけるも、綾子は不在。茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)と、浮気された者同士で話をする。
同じ頃、秀明は綾子に「愛していない」「別れてくれ」と告げる。しかし、それがきっかけとなり、綾子が佐藤家に乗り込んでくる事態になってしまった。

「秀明さん、私たち愛し合っているのよね」と声を震わせる綾子の顔を掴み、真弓は「外でやれ。そういうことは外でやれ!」と叱りつける。
真弓の言う「外」とは、ただの屋外という意味ではない。秀明と真弓と麗奈の3人が、毎日寝て起きてご飯を食べ、会社や学校に出かける「家」の中に、それを踏みにじる要素を持ち込むなということだ。

真弓にとって家とは、家族が暮らす場所のこと。麗奈のため、家族のために守るべき場所。
綾子にとって家とは、自分が茄子田に閉じ込められた場所。それを恨んでいたわけではないようだが、秀明という外の世界を知ってしまった以上、戻れなくなった。

綾子「指がね」
茄子田「指?」
綾子「きれいだなって思ったの、最初は。あの人の細い指が。次は優しい声、優しい言葉。男の人なのに、とっても良い匂いがして」

なぜ綾子がここまで秀明に入れ込んでいるのか、ずっと不思議に思っていた。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

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