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バズったツイートはデマか本当か?ネットのフェイクを検証「ファクトリサーチTV」みんな結論を急ぎすぎ

2018年6月2日 09時45分 ライター情報:井上マサキ
バズったツイートは、デマか?本当か? その真偽を当事者や専門家にあたり検証する番組が『ファクトリサーチTV』(テレビ朝日 土曜深夜0:35〜)だ。

5月19日放送回では「日本ユニセフは寄付金から中抜きしている」「利益率19%っていい商売だな」というツイートを紹介。番組は港区にある日本ユニセフ協会を訪ね、広報担当者にスタッフのスマホを見せた。質問は直球だ。

スタッフ「SNSで上がっている内容ですが、これは事実ですか?」

ネットに拡散した情報をテレビが検証


番組開始は今年の4月。これまで取り上げたテーマは、「少年法は戦争孤児のために作られた」「乗り物酔いにコーラが効く」という出典不明なツイートや、「世論調査の方法」「週休二日制と完全週休二日制の違い」といった誤解されがちな情報などさまざま。

前述の日本ユニセフ協会に関するツイートも、検証によって事実ではないことがわかる。日本ユニセフ協会とユニセフ本部の違いや、募金の流れ、活動費として認められている範囲など、検証VTRではテロップや図解を交え丁寧に解説する。

そもそも『ファクトリサーチTV』が始まったきっかけは、番組MCである、いとうせいこうのツイートだった。




ただ、ネットとテレビのスピードは大きく異なる。デマツイートから番組放送まで1ヶ月近くかかることもあり、「その週バズったニュース」の検証は難しい。それでもテレビという「スローメディア」が持つ役割を、いとうせいこうは近著『ラブという薬』で語っている。
いとうせいこう・星野概念『ラブという薬』(リトルモア)

結論までのスピードを落とす


『ラブという薬』は、いとうせいこうと、精神科の主治医である星野概念による対談本。つらい気持ちを抱えた人がもっと気軽に精神科に通えるように、という動機から対談が企画され、2人の普段のカウンセリングの様子や精神科医の考え方などを語り合う。

話は転がり、3章あるうちの最後の章は「ネット時代のコミュニケーション」に及ぶ。カウンセリングには「傾聴と共感」が必要不可欠であり、小さな声に耳を傾けることが求められる。一方、ネットでは言葉のスピード感が重視され、時間をかけて考えることが難しくなっている。

いとう よく考えて十分に用意していいことを言ったときには、別の話題に世間の関心が移っているて、「そのことはもうどうでもいいんだ」みたいにされちゃう。

「本当は、スローメディアの信頼感ってものすごく必要だと思う」と、いとうせいこうは言う。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

「バズったツイートはデマか本当か?ネットのフェイクを検証「ファクトリサーチTV」みんな結論を急ぎすぎ」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    最近は確信犯的にデマを流す者も多いから、マスコミも振り回されないようにして下さいね。

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