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「半分、青い。」66話。矛盾をはらんだ人間の本質を見事に演じる豊川悦司と志尊淳

2018年6月18日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第11週「デビューしたい!」第66回6月16日(土)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:橋爪紳一朗

66話はこんな話


1992年、夏のなりかけ。ボクテ(志尊淳)は、鈴愛(永野芽郁)が以前描いた「神様のメモ」を自分なりに描き変えた作品で他誌からデビューしてしまった。秋風(豊川悦司)は激怒し破門を言い渡す。

一度うどんを食った西は二度食う。


「女光源氏によろしく」が「月刊ガーベラ」の新人賞を獲る予定だったが、ボクテが功を焦って他誌からデビューしてしまったため、秋風は受賞を取り下げる。

「月刊アモーレ」というような“ちんけ”な雑誌からデビューして、「金の卵も温泉卵になるわ」とおかんむりの秋風。
「あしたのジョー」の名場面から引用し「一度うどんを食った西は二度食う。弱虫はずっと弱虫だ」とまで言い、受賞取り下げだけでなく秋風塾をクビにすると言う。

頭に来ると同じことを何度も言ってしまう秋風。そのついでのようにして鈴愛までクビを言い渡されてしまう。
「プロ同士ネタの貸し借りはご法度だ」という理由で。

こっそりカウンターに隠れてすべてを聞いていたボクテ。
鈴愛まで巻き込まれてしまったことを救おうとして立ち上がり、たんこぶを作ってしまう。

これまでまったく言及されていなかったボクテが3人のなかで一番優秀だったという事実。
あえて言わずに鍛えてきたことが裏目になって、ボクテは早まった行為をしてしまった。悲しい。
でも、他誌のデビューは、新人賞の発表を見てからにしたら良かったのに。そういう意味では確かに「バカ」(BY秋風)である。

このお話の救いは、鈴愛もボクテもユーコもお互いをかばい合っていること。他人を陥れようと考える人がいないことだ。

ユーコとボクテ


なにかと膝を抱えることが多いボクテ。それが彼の個性に見える。
ベッドに座ったボクテを見つめているとき、椅子の背を抱えるユーコ、あと、みつめているとき左手を右肩にもっていく動作も印象的だった。
印象的な動きを意識できる志尊淳と清野菜名。清野菜名は、宮藤官九郎の舞台や劇団☆新感線に出ていて、志尊淳は「ミュージカル テニスの王子様」に出ていたのと、白井晃の演出を受けてもいる。やはり、舞台経験のある俳優は違う。

ちなみに、清野菜名は「あしたのジョー」をこの機会に読んだそうだ(テレビブロス7月号インタビューより)。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」66話。矛盾をはらんだ人間の本質を見事に演じる豊川悦司と志尊淳」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    鈴愛やユーコがボクテを庇っているのが理解できない。 パクられた鈴愛は怒るべきでは。

    8
  • 匿名さん 通報

    ボクテ、もう出ないんでしょうか?せっかく、視聴に馴染んできたのに、もう退場?残念です❗

    7
  • 匿名さん 通報

    「ガーベラ,散英社」は「マーガレット,集英社」のパクリですが、「アモーレ」は「ボニータ」? だとすると「草萌書房」は「秋田書店」? 「草萌え」は草が芽吹く春の、「秋の田」は稲穂が垂れる秋の季語ですね。

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  • 匿名さん 通報

    第67話のレビューがまだアップされないのは、昨日地上波で放送されなかった為でしょうかね。

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  • 匿名さん 通報

    次々退場させられる男性陣…新キャラ登場、或いは律と再会したとき際立たせるためなのか

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