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「ゴールデンカムイ」11話 ド、ド、ドリフの札幌殺人ホテル

2018年6月25日 09時45分 ライター情報:たまごまご
前回の「ゴールデンカムイ」10話は、もう1人の主人公とも言える谷垣が、死んだマタギ・二瓶の猟師の魂を受け継いでスナイパー尾形と戦う、男の生きざまを描いたシリアス回だった。
今回は、杉元組(杉元・アシリパ(リは小文字)・白石)。こっちの話はグルメ話(エゾシカのカレー!)と変態オンパレードに偏っていくのが「ゴールデンカムイ」流。
今回はアシリパの知り合いで元第7師団のキロランケが合流、札幌で一旦休憩する話だ。

当時は、アシリパの集落が近かった小樽の方が大きく、札幌は発展途上。鰊漁でガツンともうかった小樽の盛り上がりと違う、開拓拠点としての堅実な街並み。街の人の雰囲気や家の並びにこだわり、北海道各地の細かい差異を表現することで、ロードムービーとしてのクオリティをぐっと高くしている。
9巻にしてようやく表紙になった、脱獄王白石。「ゴールデンカムイ」トップクラスの人気を誇る、へっぽこコメディリリーフにして、キーマン

殺人ホテルは実際にあったのか?


刺青人皮を追いかけて来た一行が泊まったのは「札幌世界ホテル」。妖艶な女将の家永カノが経営している、ハイカラな建物だ。
ここに、刺青持ちであり、土方歳三チームの牛山が泊まりに来たから大変。

・家永は刺青持ちの、女装した犯罪者。
・牛山は白石と面識がある。
・2人は化粧をしていない家永と、網走刑務所で面識がある。
・家永と牛山が刺青持ちなのは、杉元は知らない。
・家永は牛山の屈強な身体と、アシリパの目玉を手に入れたい。

「知っている」「知らない」の関係がややこしい。
複雑に入り組んだホテルを演劇のセットのように描写することで、彼らのすれ違いを表現。
家永「やばい! 白石が見つかる! 白石うしろー!」
白石が穴に落ちるわ、爆薬を投げるわ、牛山が家永の尻を追いかけるわ。
まんまドリフのコントだ。
そういや作中で、カレー食べながらアシリパさんと牛山がチ○ポの話を延々としていたけど、考えてみたらドリフで志村けんが「ぞうさん」の替え歌で「ちん○んも長いのよ」と歌って苦情が殺到していたなあ。

コミカルにまとまっているものの、起きている出来事はかなりシビア。
家永はやってきた宿泊客を次から次へと殺害して食べ、死体は跡形もなく消していく。真性サイコパスの話だ。

「殺人ホテル」という題材は、19世紀後半のアメリカのシカゴで実際にあった、と都市伝説化している。
レオナルド・ディカプリオが映画化権を購入している、ヘンリー・ハワード・ホームズの事件だ。
H・H・ホームズの殺人とシカゴ万国博覧会の話をまとめたノンフィクション「悪魔と博覧会」

エリック・ラーソンの『悪魔と博覧会』では、シカゴ万博の盛り上がりと、その裏でホームズが数多くの人間を、ホテルの仕掛けにかけて殺した話が書かれている。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

「「ゴールデンカムイ」11話 ド、ド、ドリフの札幌殺人ホテル」のコメント一覧 2

  • 匿名さん 通報

    サブタイトルが、ドリフターズだとわかる、それでつられる人もいるかも?

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  • 匿名さん 通報

    別にきらいじゃないが アイヌを持ち上げすぎなんだよね。下げるとヘイトとか言い出すから。メンドクサイ。読んだけど、もう関わらないようにすべき。

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