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細かすぎて伝わらないハン・ソロ100連発「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」俺は何度でも観る

2018年7月3日 09時45分 ライター情報:しげる
特にニッと笑ったときの口元の動きは似ている。一度でいいからハリソンの顔の下半分をくり抜いた厚紙をオールデンにかぶせて、そのままモノマネをしてほしい。スターウォーズ出演者の中で今最もHEY!たくちゃんに近い男、それがオールデン・エアエンライクである。

そんなオールデン版ハン・ソロと出会うのが、これまた若い頃のチューバッカだ。チューバッカの「中の人」も初代のピーター・メイヒュー(現在74歳)から元バスケットボール選手のヨーナス・スオタモに交代しているので、動きが断然にフレッシュ。『ハン・ソロ』ではチューバッカによる激しいアクションシーンもあるので、動ける人が中に入ったのは大英断だ。画面狭しと暴れまわるチューバッカの勇姿は、「ウーキーって敵に回すと怖いんだな……」としみじみ思わせるものがあった。

スピンオフは「スター・ウォーズの皮を被ったジャンル映画」だった


今でこそ「ああいう服装の人」として認識されているものの、『新たなる希望』でのハン・ソロの服装はよく見るとけっこう変である。チョッキにブーツにガンベルト。それまではSF映画の登場人物といえば全身タイツみたいな格好でツルツルのロケットに乗っているものだったのに、まるで西部劇のような服装でボロボロの宇宙船に乗っている。

この服装から分かるように、ハン・ソロは西部劇的な世界観をベースにした人物だ。チューバッカとコンビを組んでいるのもローン・レンジャーとトントの関係を思わせるし、自前の宇宙船での密輸を生業としているのも、アメリカでの幌馬車やトラックでの物流を想起させる。そして『ハン・ソロ』では、この西部劇という要素が大きくフィーチャーされているのだ。

もちろんスターウォーズ的に味は付け直されているものの、ダスターコートに二丁拳銃のならず者、荒野で焚き火を囲むアウトローたち、一癖ありそうな奴らが集まる酒場でのカードゲーム、即席でチームを組んでの列車強盗などなど、『ハン・ソロ』に含まれる要素のかなりの部分には西部劇の影響がある。しかも前半に登場する帝国軍の戦闘シーンが、まるっきり第一次世界大戦の塹壕戦をトレースしている。第一次大戦は、アメリカにおいて西部開拓時代が終わった1914年という時期に勃発した戦争だ。映画で言えばアウトローの時代の終わりを描いた『ワイルドバンチ』のちょっと後に始まった戦争である。「アウトローの時代が終わり、帝国軍と反乱軍による全銀河規模の戦争の時代が始まる」という時期を舞台にした『ハン・ソロ』で、第一次世界大戦的な要素が引用されている意味は深い。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

「細かすぎて伝わらないハン・ソロ100連発「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」俺は何度でも観る」のコメント一覧 4

  • 匿名さん 通報

    じゃあ恋愛映画もあり得るわけやね。SF恋愛映画ってないよね。

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  • 匿名さん 通報

    長々と書いているがそうなのかね? そういえば、この役者はハリソン・フォードのハン・ソロの仕草は敢えて真似ないで演技したってなんかの記事で読んだがどうなんだろう?

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  • 匿名さん 通報

    エピソード2で設計図が出来ていたデススターを、もう一度設計し直すローグワンよりマシ。

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  • 匿名さん 通報

    旧作をオマージュしすぎ。

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