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「半分、青い。」87話「今まで頑張ったんだから 少し後ろ振り返ったり、休んでいいんじゃないですか」

2018年7月12日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第15週「すがりたい!」第87回 7月11日(水)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:橋爪紳一朗

87話はこんな話


運動会の日は雨だった。
この日、涼次(間宮祥太朗)は100ショップ大納言のお手伝いの最終日、鈴愛(永野芽郁)は閉店後、事務所で打ち上げしようと誘う。

田辺店長はなんなのか


書き入れ時にもかかわらず美女とどこかに行ってしまった店長・田辺(嶋田久作)は戻って来たものの、ごめんなさいと言う勇気がなく店の前で引き返してしまった。
この人がいなくならないと、店内で鈴愛と涼次がふたりきりになれないから仕方ない、そんな役割に嶋田久作を配したことによりへんな存在感が増していて、ただの機能キャラ(作劇をうまく転がすために存在するキャラ)に収まらないところは成功していると思う。俳優とはどんな状況でも自分の役に命を吹き込み、存在証明をしてみせる仕事なのだ。

まわれ万華鏡


86話で、東雲さん(大方斐紗子)が孫にあげたい、丸くてくるくるしてキラキラするものを買いに来たがそれが何なのかわからなかった。ふと涼次は「万華鏡」ではないかと気づく。そこに東雲さんがまたやってきて、涼次は手作り万華鏡に挑む。
なんとか作り上げた万華鏡をのぞいた鈴愛は私にもつくってほしいとねだる。

事務所に置かれた田辺のギターを爪弾く涼次。
この時代のヒット曲(テレビドラマの主題曲)を弾く。
月9「東京ラブストーリー」(91年)の「ラブストーリーは突然に」(小田和正)と、
火サス(火曜サスペンス劇場)のジングルと、
月9「ロングバケーション」(96年)の挿入歌「sobani iteyo」(CAGNET)が登場した。

だが、鈴愛は「sobani iteyo」を知らない。ロンバケが流行っていたとき、漫画ばかり描いていたから。
ン〜でも漫画を終日描いているような生活だったらテレビやラジオが必需品な気がするけれど(現代ではSNSで漫画家さんがドラマをいっぱい見てつぶやいているし)、ひとそれぞれ、鈴愛はそうじゃなかったということで収めたい。

「sobani iteyo」の曲に合わせて、鈴愛は万華鏡をまわす。
さみしいひとを慰める歌に鈴愛は癒やされる。
自分にはなにもない、漫画をやめてから明日が見えなくなった、他人の近況が雑音に聞こえてしまうと嘆く鈴愛に涼次は「大丈夫ですよ。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」87話「今まで頑張ったんだから 少し後ろ振り返ったり、休んでいいんじゃないですか」」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    実際の漫画家をよく知らないけど、漫画ばかり描いてて世間と隔絶してたら作品のためにもよくなさそう。秋風も「リアルを拾え」と言ってたし。その余裕がなかった時点で漫画家としての鈴愛には無理があったのかな。

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  • 匿名さん 通報

    ↑意味不明なコメント連投。よっぽど暇なんだな。

    9
  • 匿名さん 通報

    この浅いドラマをヘレンケラーにまで結びつけて持ち上げるとは!これぞ神レビュー!

    7
  • 匿名さん 通報

    いつの間に、こんな気狂いの集まりになってるんだ? 木俣さんに迷惑をかけるのはやめましょう。

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  • 匿名さん 通報

    > 脚本家の自叙伝的な作品  確かに。鈴愛の片耳失聴や晴の腎臓病も作者が自分に重ねているとも思えるし。ただ、自分が携わった作品に対するオマージュやパロディがあまり目立つのは個人的には好きではないな。

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