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「半分、青い。」90話。話を都合のいいように捻じ曲げて同情を買おうとするヒロイン

2018年7月16日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第15週「すがりたい!」第90回 7月14日(土)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:橋爪紳一朗

90話はこんな話


結婚することにした鈴愛(永野芽郁)と涼次(間宮祥太朗)は岐阜の鈴愛の実家に挨拶に行く。

弦楽器のような声


涼次が居候している部屋を訪ねた鈴愛は、その部屋の主・元住吉(斎藤工)と一瞬険悪に。
鈴愛は、元住吉と涼次はゲイで、自分との結婚はその目くらましではないかと妄想全開、なぜそんなに「自己評価低いの」と涼次は唖然となる。

鈴愛がそんなになったわけは、律(佐藤健)だった。
「28年思い続けた律に裏切られた」と話を「都合のいいように捻じ曲げ」て(Byナレーション)語る鈴愛。
こういうことは世にありがちといえばありがちで、優等生じゃない主人公を好ましく思う視聴者も少なくない気がする反面、こういう人がとてもいやだと感じる視聴者もいるのも確か。鈴愛のような人に迷惑をかけられた経験があると過剰に反応してしまいそう。

律の声を「弦楽器 チェロのような声」と言う鈴愛。85話のレビューで弦楽器の話が出てきて、私はこう書いた。
“店が珍しく忙しくなった時、涼次は鈴愛の耳が聞こえないことに気づいた。
気を使う涼次に「美しい弦楽器のような通る声でしゃべってくれれば聞こえます」と鈴愛は言う。
そこで、佐藤健がいつもうっとりするような声音でしゃべっていたわけがわかった。“
90話を見て、やはり佐藤健はそういう音を意識してしゃべっていたのだろうと感じた。「夏虫色だよ」とかの心地よさはまさにそれだ。モノローグだが「鈴愛の夢を盗んだ」とかも。

涼次はお人好しなのか鈴愛の主観に満ち満ちた話を真に受け、鈴愛を一生愛すると誓う。
「愛とは決して後悔しないこと」と言う涼次。こういうタイトルのドラマが96年に放送されている(元ネタは映画)。
その受け売りだろうか。彼が受け売りくんだとわかるのが、そのあと。

すったもんだあって、涼次が手帳にはさんでいた詩は、元住吉の映画のナレーションだった。
鈴愛も恋は盲目、涼次の詩でなかったにもかかわらず、それを言わなかった涼次が「かわいい」と言う。
なんか、なんかなあ(By「べっぴんさん」)と言いたくなるような鈴愛と涼次カップル。
涼次は、光江(キムラ緑子)に結婚を報告、亡くなった母(繭ちゃん)が残した通帳を受け取る。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」90話。話を都合のいいように捻じ曲げて同情を買おうとするヒロイン」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    涼次の母親はやはり三おばの姉でしたね。名前は、まゆ子(繭子?)。まゆ子、光江、麦、めあり。まみむめ四姉妹(笑)。マ行に何か意味があるのか? こうなると、モで始まる名前の人がいないのかが気になりますね。

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  • 匿名さん 通報

    お泊まりに行ったという事はまだえっちしてないですよね。こんなに早く結婚していいのでしょうか?

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  • 匿名さん 通報

    鈴愛が話を「都合のいいように捻じ曲げ」ていることを廉子ばあちゃんの天の声で突っ込ませているのは、「こういう人がとてもいやだと感じる視聴者」の反発を軽減する狙いもあるのでしょうね。

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  • 匿名さん 通報

    自分で距離を置く宣言したくせにプロポーズしてきて勝手に傷つく律もどうかしてるので、その点では鈴愛に同情してたけど、あの記憶の改ざんにはドン引き。

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  • 匿名さん 通報

    >草太(上村海成)   今更ですか、癖のないイケメンですよね。

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