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難問『サイゼリヤのまちがいさがし』が本になった。答えも確認できる、腰を落ち着けて家でやる

2018年7月19日 09時45分 ライター情報:井上マサキ
子を持つ親として、「サイゼリヤ」の間違い探しには何度もお世話になっている。

幼い子供を連れて外食に出かけるのは何かと気を使う。そのうちのひとつが「待つ」時間。好奇心旺盛な子供はとにかくじっとしていない。ボタンがあれば押そうとし、店内を冒険しようと歩き出し、突然歌って踊り出す。

料理が届くまで、親はあの手この手で気を引くことになる。そんな時にサイゼリヤのキッズメニューにある「まちがいさがし」はとてもありがたかった。一緒に間違いを探しているあいだは、じっと椅子に座ってくれるからだ。

その間違い探しが『サイゼリヤのまちがいさがし』として、一冊の本になった。ご存じない方はただの児童書だと思うかもしれない。しかし、経験者は「あの間違い探しが……!」と震えるはずだ。

実はこの間違い探し、大人も歯が立たないほど、とんでもなく難しいのである。
『サイゼリヤのまちがいさがし』(新星出版社)

メニュー全体に仕掛けられた「間違い」


改めて説明すると、「サイゼリヤ」は全国に店舗を展開するイタリアンレストランチェーン。通常のメニューとは別に「キッズメニュー」があり、その表紙には食材へのこだわりがイラストで描かれている。

キッズメニューの表紙と裏表紙には一見同じイラストが描かれているように見えるのだが、この2つのイラストには10個の「まちがい」がある。キッズメニューの間違い探しが誕生したのは2005年のこと。企画した当時の商品企画部長は、現在社長(堀埜一成氏)になっている。

間違い探しの難易度は、絶妙に設定されている。6〜7個まではすぐに見つかるのだ。「服の色が違う」「一人多い」「向きが逆」と比較的わかりやすく、子供でも達成感がある。

だが、大人にとって本番は残り2,3個。ピタリと間違いを数える手が止まる。「嘘だろ……」と焦るし、「無いよ」と投げ出したくなるし、「『間違いが10個』というのが間違いで実際は9個しかない」と屁理屈もこねたくなる。そうこうしているうちに料理が来て、全部見つけられないまま店を後にすることも珍しくない(メニューには答えが書いていないのだ)

難易度の高い間違いには「窓が少し大きい」「フォークが傾きが違う」など、ある程度の傾向がある。メニュー全体に巧妙に隠されているのもそのひとつだ。「Kid`s Menu」が「Kid`s Menn」になっていたり、外枠の装飾に仕掛けられていたりする。「間違いはイラストの中にある」と思い込んでいると、視界に入っていても「見えない」のである。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

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