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「透明なゆりかご」母体死亡率と「妊娠は病気じゃない」の欺瞞。取り残された夫と赤ちゃんの現実4話

2018年8月17日 09時45分 ライター情報:むらたえりか
陽介「まーちゃん、死んだってこと? え? だって、まーちゃん、赤ちゃん産んだだけでしょ……」

8月10日(金)放送のドラマ10透明なゆりかご(NHK)。「産科危機」というサブタイトルがついた第4話。
1話からずっとアオイ(清原果耶)をはじめ由比産婦人科の看護師たちと親しくしてきた妊婦・町田真知子(マイコ)が、分娩後に亡くなった。生まれたばかりの赤ちゃん・美月を、父親になった陽介(葉山奨之)に残して。
沖田×華『透明なゆりかご〜産婦人科医院看護師見習い日記〜』2巻(講談社Kissコミックス)

悪い医療関係者がいない。誰もが死を悔やむ病院


「出産は、無事に産んで当たり前と思われています。でも、何の問題もなく赤ちゃんを産んだお母さんが数時間後に死んでしまう。これだけ医療が発達したいまでも、産科の現場では起こり得ることです」

真知子の死を受け、看護師長の榊(原田美枝子)が世の中の思い込みを指摘した。
少なくともきちんと検診を受けて病院で産めば、母子ともに健康であることが当たり前。強く信じているつもりはなくても、妊娠や出産になんとなくそんなイメージを持ってしまっている。真知子の出血が多いと知らせを受けた陽介も、その時点ではほとんど深刻にはとらえていなかった。

しかし、真知子は赤ちゃんを産んだあと、出血が多くあっという間に意識がなくなった。医師の由比(瀬戸康史)はいち早く異常に気づき、大きな病院への搬送を決断。病院の措置や判断には問題がなかったにも関わらず、真知子は死んだ。

一度は弁護士を連れ「病院を訴える」と言った陽介だったが、それは取り下げられる。病院側に過失がないため、裁判をやっても勝ち目がないと弁護士側が判断したのではないか。そう看護師たちは予想していた。
病院を潰してやろうとする被害者も、医師を陥れようとする人も、病院の過失を隠蔽しようとする医師もいない。登場する誰もが、ただただ真知子の死を悲しみ悔しい思いをする回だった。

原作では、陽介が後追い自殺を思いとどまり、前を向いて生きていく姿だけを描いていた。ドラマでは、真知子の死に関わった人それぞれが、どんな風に悔しさと向き合ったかを細かく描く。

陽介は、真知子が遺してくれたメモと美月の存在に気づいて自殺を思いとどまる。
看護師たちは、二度と同じことを起こさないようにカンファレンスをおこないマニュアルを作る。医師たちもまた、カンファレンスをおこなう。
向き合いきれず、病院を辞めてしまう看護師もいる。アオイは、儚い命が自分たちの心も体も突き動かしてくることの怖さを考えていた。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

「「透明なゆりかご」母体死亡率と「妊娠は病気じゃない」の欺瞞。取り残された夫と赤ちゃんの現実4話」のコメント一覧 11

  • もうすぐ父になる 通報

    妊産婦の死亡率、完全に読み違えてますよ。 去年亡くなったのは34人です。10万人に対しての割合が3.4人。つまり0.0034%です。 「妊娠、出産は命のリスクある」って1000倍誇張してどうすんの。

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  • 匿名さん 通報

    わかってないまま書くのがすでにダメだけど、数字ってのが最悪

    4
  • 匿名さん 通報

    これだけ指摘されてるのにエキレビはなぜ修正しない? 間違えてないと思っている? 参考データ表をちゃんと見てくれ

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  • 匿名さん 通報

    参考データの1962年は死亡率100.9。ライターさんの読み方だと10万人に対して100.9%となってしまうが10万人に対して100.9人って意味かと。つまり10万人に対して3.4人では? 

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  • 匿名さん 通報

    でもライターが数字付きの原稿を送ってきたらデスク或いは事務員が単位や桁の間違いが無いかどうかチェックするのもメディアの果たすべき責任でしょ。ミスは連係プレーで潰さなきゃ、だよ。

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