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最終話「dele」山田孝之「記録は消えないが記憶は薄れる」対菅田将暉「記録は消せても記憶は消せない」

2018年9月15日 09時45分 ライター情報:寺西ジャジューカ
昨日(9月14日)の放送で最終回を迎えた『dele』(テレビ朝日系)。
真柴祐太郎(菅田将暉)と坂上圭司(山田孝之)が働く「dele.LIFE」は記録の削除を生業としてきた。今回のテーマは「記録は消せても記憶は消せない」だ。
イラスト/Morimori no moRi

祐太郎の仇に尽くしていた圭司の父


データの死後削除を依頼していた辰巳仁志(大塚明夫)が死亡し、パソコンの動作停止を知らせる信号が送られてきた。祐太郎は怒りの表情で、依頼人は弁護士の辰巳なのかと圭司に確認する。辰巳は祐太郎の妹・鈴(田畑志真)の死をめぐり、入院先の弁護を担当していた人物。大物政治家・仲村毅(麿赤兒)が辰巳に命じ、病院は鈴に新薬を投与、鈴はその副作用で死亡した。

生前、辰巳は病院への訴訟を準備する真柴家の前に現れていた。その際、辰巳は鈴が写る真柴家の家族写真を受け取った。その後、ネットでは真柴家を誹謗するデマと共に家族写真が拡散する。
攻撃された人間だから、攻撃される気持ちはよくわかる。困っている人を放っておけない祐太郎の性分は、この時の経験ゆえ。祐太郎の闇が明らかになった今回。その闇は安易に彼の“意外な一面”とはならず、祐太郎の優しさを形作る重要なファクトになっている。

最終話では、坂上家の闇も明らかになった。圭司と姉・舞(麻生久美子)の亡き父は、弁護士だった。父は仲村の汚職を隠蔽する役目を担っていた。父のデバイスには仲村の不正を示すデータが残っていた。圭司はそれを祐太郎に差し出し、世間への公表を促す。そうすれば亡き父は悪者として叩かれ、圭司と舞も晒されてしまう。覚悟の上だ。でも、祐太郎は受け取らなかった。
「ケイはきっと、お父さんを恨むことになるよ。俺がそうだった。あんな妹じゃなければよかった。あんな病気じゃなくて、あんな治験に参加しなくて、あんな死に方をしなければ、俺や母さんや父さんはこんなつらい思いをしなくてよかった! ……辰巳の何が許せないってねえ、鈴のたった一人兄貴をそんな兄貴にしたことなんだよ! 俺は、ケイにはそんな風になってほしくない」(祐太郎)
第5話で楠瀬百合子(橋本愛)から「真柴くんは、いいお兄さんだった?」と問われた際、祐太郎は返答できなかった。彼を最も苦しめたのは病院への怒りではなく、妹を恨んでしまった兄としての自己嫌悪にある。

父の死後、圭司は父の暗部を示すデータを削除していた。「舞やお袋に知られたくない」が理由と言うが、舞は本当の父を知っていたし受け入れていた。

ライター情報

寺西ジャジューカ

1978年生まれ。ブライアン・ジョーンズとビートたけしと前田日明と大江慎也と有吉弘行と篠田麻里子が好きです。ブライアン・ジョーンズと菅井きんと誕生日が一緒。

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「最終話「dele」山田孝之「記録は消えないが記憶は薄れる」対菅田将暉「記録は消せても記憶は消せない」」のコメント一覧 1

  • トトロ 通報

    本当に最高のドラマでした。深夜枠もったいない。もっと視聴率上がって欲しかった

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