今注目のアプリ、書籍をレビュー

5

「半分、青い。」145話、鈴愛と律、ふたつの渦が奇跡をつくる

2018年9月18日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第25週「君といたい!」第145回 9月17日(月)放送より
脚本:北川悦吏子 演出:宇佐川隆史 田中健二
半分、青い。 メモリアルブック (ステラMOOK)

半分、青い。 メモリアルブック

145話はこんな話


そよ風の扇風機の研究に煮詰まった律(佐藤健)だったが、カンちゃん(山崎莉里那)のスケートの話から二枚の羽によって渦を消す方法を閃く。時に2010年10月ーー。

すばらしくよくできた話だと思う。


144話で、壁にぶつけて渦が消えることでめでたしめでたしでいいのではと書いたが、早合点だった。
渦はやっぱり重要で、二重の渦を作ることで理想的な風を作る。つまり、鈴愛と律、ふたつの渦が必要だってことだ。
すばらしくよくできた話である。

研究が暗礁に乗り上げたとき、鈴愛は自分が漫画家を諦めた時のことを思い出すが、あの時の絶望は今はないと言う。それは律が天才だと信じているからで、その言葉は律を喜ばせる。
大事なことは希望を失わないこと、信じること。
すばらしくよくできた話である。しかも、鈴愛がなにげなく書いた花の絵が二重構造を予言していたという展開も美しい。
この作家は企画書やプロットを書くことの天才だと思う。さすがヒットメーカーだ。

だから、今度こそこれでフィナーレで良いではないか。はい、最終回、最終回、今週で最終回。扇風機が出来上がって、律と鈴愛が最強のパートナーで、もうそれ以上、何を描くことがあろうか。
終わってほしい!(サブタイトルふう)

その証拠に、扇風機の構造の話、開発描写は見る人を選ぶ。興味のない人にはさっぱりわからない。
確かにこういうものづくりを延々描かれたら、視聴者は離れるだろう。「プロフェッショナル仕事の流儀」や「情熱大陸」やしっかりした構成の日曜劇場などで見るのはいいが、毎朝150回以上見るのは退屈だ(そうじゃない人もいるとは思うが)。
だから、ここまで書かずにいろいろなエピソードで撹拌して、視聴率もキープしてきた。すばらしいやり方だ。

扇風機なのに風通しが悪い


事務所(ザズウ)がしっかりしているのか契約がちゃんとしているのか、なぜか壁と扇風機については、田辺(嶋田久作)の名前を必ず出す鈴愛。いつもだったら、なんでも自分の手柄にするしいろいろ忘れたり他人をぞんざいに扱うというのに。
嶋田久作が豊川悦司と並ぶ名優であるっていうことだろうけれど、名前の大小に限らず登場人物にまんべんなく愛と敬意を注いでほしい!(サブタイトルふう)

とりわけ贔屓を感じるのは、扇風機だ。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

「「半分、青い。」145話、鈴愛と律、ふたつの渦が奇跡をつくる」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    言い方は悪いけど、涼次はどのツラさげて「会いたい」なんて言ってるんだと思いました。自分から邪魔になると言って捨てたんだから、自分からは会わないのがけじめだと思う。遠くから姿を見るだけで我慢してほしい。

    23
  • 匿名さん 通報

    「半分、青い」が大好きですが、そうは言えない空気がここにはありますね。批判は割と簡単だけど好きって言うのは結構勇気がいります。

    19
  • 匿名さん 通報

    涼ちゃんも確かにどのツラ下げて…だけど、これだけ三おばに経済面、生活面で依存しておいて、今更「涼ちゃん元気ですか?」もズッコケる。

    16
  • 匿名さん 通報

    そんなに今週で終わってほしいと思うなら、レビューを今週で終わらせれば良いじゃないか?読んでて不愉快だからもう読まない。

    16
  • 匿名さん 通報

    涼次、三オバに「会いたい」の話するのがまず卑怯だわ。三オバは鈴愛に伝えざるを得ないし、鈴愛は花野の面倒見てもらってるから強くは拒否できない。なんだかんだ会わせる流れになるんだろうなー。

    12
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!