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最終回「義母と娘のブルース」「そういうのね、世間じゃ愛って言うんだよ」アンとハイジに繋がってた

2018年9月19日 10時00分 ライター情報:大山くまお
綾瀬はるか主演の火曜ドラマ『義母と娘のブルース』が最終回を迎えた。最終回はタイトルどおり、義母・亜希子(綾瀬はるか)と娘・みゆき(上白石萌歌)の関係に焦点が絞り込まれたストーリーだった。

麦田の告白、失敗!


麦田(佐藤健)の告白は失敗に終わる。亜希子の心には、亡くなった夫・良一(竹野内豊)がいた。出会いは「契約結婚」だったが、いつしかふたりの心は通い合い、本物の夫婦になった。麦田への「みゆきの父ちゃん、ヤバいくらいイケメンだったんすよ」という大樹(井之脇海)のフォローが優しい。まぁ、竹野内豊はヤバいくらいイケメンだしね……。

そんな麦田に父の誠(宇梶剛士)からレシピノートが届く。そこには大きく「愛を知ること」と書かれていた。父のレシピの真似にこだわっていた麦田のパンは、客にまったく届かなかったが、パンに対する「思い入れ」も持つことで、客足も大きく伸びるようになった。その根っこの部分には、パンへの、客への、そして亜希子への愛があった。

レシピノートのくだりは原作どおりなんだけど、どうせなら第9話のラストに持ってきたほうが泣けたと思う。それにしても、フラれてもみゆきへの優しさを忘れないところとか、常に亜希子のやりたいことを尊重するところとか、本当に麦田はいい男だなぁ、と思う。ただし、「退職金」のデコチューは佐藤健だから許されることだ。
イラスト/まつもとりえこ

私に嘘つくじゃないですか!


みゆきの大学受験が迫っていた。亜希子はみゆきのサポートに力を入れるが、受験当日、笠原(浅野和之)の前で倒れてしまう。原因はただの過労だった。緊急搬送された亜希子のもとへ駆けつけたみゆきは、安心させようとする下山(麻生祐未)らに言う。

「だって、みんなこういうとき、私に嘘つくじゃないですか!」

ハッとするセリフだった。たしかに、良一のときも骨折とか言われてたよね……。亜希子が笠原と会っていたのは、新進の経営コンサルティング会社からスカウトされたためだった。しかし、勤務地は大阪。みゆきと一緒にいたい亜希子は申し出を断る。ところが、その話を耳にしたみゆきは意外な行動に出る。合格していた第一志望に落ちたと嘘をつき、その後の試験もことごとく落ちるように仕向けていた。

「私が大学行かないでする後悔より、この話を蹴ってするお母さんがする後悔のほうが大きいっていうか」

みゆきは笠原にこう言っていた。妻が仕事に専念できるようにするため、自分が退職しようとした良一とよく似ていると懐かしげに振り返る笠原。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

「最終回「義母と娘のブルース」「そういうのね、世間じゃ愛って言うんだよ」アンとハイジに繋がってた」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    この夏、一番の面白いドラマでした❗

    20
  • 匿名さん 通報

    >「だって、みんなこういうとき、私に嘘つくじゃないですか!」 ハッとするセリフだった。たしかに、良一のときも骨折とか言われてたよね…  よかれと思った嘘でもね、地味に刺さりましたね❗

    13
  • 匿名さん 通報

    他の作品との関連に触れながら読み解くのも面白いですよ。今回のようにハッキリと「原作者がこれを意識した」っていうのが分かっているなら、言及しないとむしろライターさんの落ち度になると思います。

    7
  • 匿名さん 通報

    >麦田への「みゆきの父ちゃん、ヤバいくらいイケメンだったんすよ」という大樹(井之脇海)のフォローが優しい。  ちょっと口は悪いけど、性格優しいキャラクターでしたね!

    7
  • 匿名さん 通報

    ロッテンマイヤーさんとマリラ、言われてみれば確かに重なるところがありますね。

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