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最終回「健康で文化的な最低限度の生活」自分を虐待した親のことが好きで好きでたまらない子どもたちの悲痛

2018年9月20日 09時45分 ライター情報:大山くまお
「よーしつねええええええ! カーネ! 入ってないですけどおおおお!」

悪鬼の形相で叫ぶ松本まりかに度肝を抜かれた『健康で文化的な最低限度の生活』。18日に放送された最終回は、松本まりか扮する子どもよりカネと男を優先するモンスターネグレクトマザーと、義経えみる(吉岡里帆)ら生活保護課の面々が対峙した。

最終回の視聴率は5.8%。だが、制作した関西テレビで放送された関西地区では10.2%の視聴率をマークしている。これは大阪府、大阪市の人口1000人あたりの生活保護受給者(保護率)が全国の中でかなり高いほうだという事実と関係あるのかもしれない(日本経済新聞 7月30日)。
イラスト/まつもとりえこ

彼氏大暴れ! 生活保護課は戦場だ


義経えみる(吉岡里帆)が担当する生活保護受給者・丸山幸子(小野和子)の孫・ハルカ(永岡心花)は、1週間以上母親の梓(松本まりか)に放置されていた。児童虐待の疑いがあるとして、ハルカは児童相談所で保護され、音信不通のままだった梓への生活保護費は窓口支給に切り替えられる。役所に乗り込んできたときに話し合おうというえみるたちの作戦だった。

えみるは、とっととお金だけもらって退散しようとする梓と彼氏(渋谷謙人)を引き止める。梓がえみるに突き出した預金通帳の残額は1372円だった。もらった分はきっちり使い切るらしい。きっと借金もあるのだろう。梓たちはハルカのことを1ミリも心配していなかったが、えみるにハルカのことを持ち出されると、急に態度を変える。

「ちょっと待って。ハルカ、どこにいるの? どこにいるのよ!」(「どこにいるのよ!」が10倍ぐらいのボリューム)

京極係長(田中圭)が冷静に児童相談所で保護されていることを告げるが、梓は虐待しているという自覚が一カケラもなかった。とぼけているのではなく、本心から1週間家を空けていても児童虐待にはならないと思っていたようだ。無知と無責任による虐待である。

生活状況が把握できない以上、生活保護費は支給できないと告げると、彼氏が逆上して暴れるが、京極と半田によってあっさり壁際に押し込まれる。田中圭と井浦新って強そうに見えなくても実際はめちゃくちゃ強そう。もちろん警察が呼ばれて彼氏は御用となったわけだが、生活保護課って大変な職場ですよね、本当に……。

虐待されても子どもは親が好き


えみるたちはハルカを児童相談所から児童養護施設に移すか、親元に返すかの二択を迫られていた。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

「最終回「健康で文化的な最低限度の生活」自分を虐待した親のことが好きで好きでたまらない子どもたちの悲痛」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    関テレ制作だから、ローカルで番宣多く流していたんだと思う。フジは敗戦処理扱い。

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