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「バナナフィッシュ」キリマンジャロに登って死んだヒョウは誰だ13話

2018年10月11日 09時45分 ライター情報:たまごまご
アニメ『BANANA FISH』(→公式サイト)。
「第14話 夜はやさし」が今日10月11日(木)25:05より、フジテレビ”ノイタミナ”ほかで放送。Amazon Prime Videoで毎話フジテレビ放送開始1時間後より配信予定。
吉田秋生「BANANA FISH」13巻表紙。中盤クライマックス、オーサーとの決闘。アニメならではの改変で、アッシュとオーサーの死生観表現された回

アッシュの死生観


今回大きな改変が2つ。
1つはアッシュがエイジに「キリマンジャロの雪」の話をする場面が移動し、回想になったこと。
もう一つは、オーサーの指が動かなくなった原因となった、過去の決闘シーンが入ったこと(原作では原因そのものがシーンとして入っていない)。
この2つがうまい具合に、アッシュとオーサーの性格と死生観を、アクションが多い一つの話の中で表現してくれた。

アッシュが話した『キリマンジャロの雪』は、ヘミングウェイの小説。
雪で覆われた頂上近くにある、干からびて凍りついた一頭のヒョウの死体のエピソードだ。。
アッシュ「奴はなぜ、何のためにそんな高地へとやって来たのか。獲物を追い彷徨ううちに、戻ることのできない場所へ迷い込んでしまったのか、それとも何かを求め、憑かれたように高みへと登り詰め力尽きて倒れたのか」
「奴の死体はどんなだったろう? 戻ろうとしていたのか? それともなお高みへと登ろうとしていたのか。いずれにせよ、やつはもう二度と戻れないことを知っていたに違いない」

「バナナフィッシュ」の世界を表現する、重要なセリフの1つ。
アッシュは、自分が何をしたいのかわからずひたすらに人を殺し、暴力の世界で生き抜いている。前回ではオーサーについた人間を容赦なく射殺しながら、自分が何なんなのかわからなくなっていた。その目的の見えなさと、自分の行先に感じる絶望が、ヒョウの姿とシンクロしている。
彼は周りに仲間はいるものの、ヒョウと同様孤独しか感じていない。怖い、悲しい、という感情すら、「死」に対して抱くことができていない、空虚な状態だ。

それに対しエイジは、確固とした態度で語っている。
エイジ「人間は運命を変えることができる。ヒョウにない知恵を持って。そして君はヒョウじゃない。そうだろ?」
エイジはアッシュに、知識ではなく「知恵」があることを認め、「君はヒョウじゃない」と言うことで彼の視野を変えた。キリマンジャロの頂上に突き進みかけていた彼の感情は、エイジに認められたことで、既に変化しはじめている。

これを思い出したのは、電車内で「死ぬかもしれないな、今度こそ」と感じていた時だ。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

「「バナナフィッシュ」キリマンジャロに登って死んだヒョウは誰だ13話」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    痛々しい表紙だな❗

    1
  • 匿名さん 通報

    >アッシュが話した『キリマンジャロの雪』は、ヘミングウェイの小説。  本当にある話なのか❗

    1
  • 匿名さん 通報

    オーサーは、一度ならずと二度までも、卑怯な手を使ってきたんですものね、卑怯者なのは揺るぎませんね❗

    1
  • 匿名さん 通報

    >オーサーがアッシュへの憎しみで他が全く見えなくなる様子は、キリマンジャロに登りすぎて死んだヒョウとそっくり  同じとは思えません。ヒョウは、迷ったにしろ、突き進んだにしろ、周りを巻き込んでません❗

    1
  • 匿名さん 通報

    >アッシュが鬼のごとくオーサーの部下を射殺していた時  恐ろしいほど凄まじかった❗

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