宇多田ヒカルが東京の育児環境の悪さについてテレビ番組のインタビューで意見したことが、Twitterで子どもを持つ親たちから共感を集めている。

宇多田ヒカルが東京の育児環境に苦言


10月20日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)にVTRで出演した宇多田は、2015年に長男を出産したこともあり、子育てに関する持論を語った。イギリス・ロンドンでしか子育てをしたことがない宇多田は、自分の認識が間違っている可能性もあると前置きしつつ、東京で子育てをする友人の話を聞いて「東京はなんて子育てをしにくそうなんだろう」と思ったという。


具体的には「外で赤ちゃんが泣いてたら、すごく嫌な顔される」「ベビーカーを持って外出して乗り物に乗ると、周りがまったく協力してくれない上に“なんだよ、こんな時間に”みたいな視線を投げかけられたり、嫌なこと言われる」といった体験談を聞いたというのだ。そして「赤ちゃんが生まれて国が成り立っていくのに、将来自分の年金を払う人になってくれるのに、何でちょっと泣いてるぐらいでなんで嫌な気持ちになるんだろう」と苦言を呈した。

この言葉には「東京は冷たいのを超えて意地悪してくるからね」「これほんとわかる。なんでみんな他人の子供にはあんなに冷たいんだろう」「育児環境はシステム的なことだけじゃなく、こういう人間的な環境も見直しが必要だよね」と、共感する視聴者が多いようだ。

ロンドンの育児環境


宇多田は続いてロンドンの育児環境についても語った。ロンドンの良いところとしては「お母さんと赤ちゃんがそこら中にいる」「ちゃんとしたレストランで授乳をしても嫌な顔はされない」といった点があるらしい。


実際にロンドンは子育てをしやすい街として以前から有名であり、子ども連れの母親を周囲が助けている光景もよく見られるという。またフランスでもベビーカーを持って電車やバスに乗ろうとしたら、周りの人が積極的に助けにきてくれるとか。「行政の前にまず個人個人が子育てをしやすい環境を作らないとな」と、今回の宇多田の言葉に影響を受けている人は少なくないようだ。